松本白鸚さん“残念の極み” 最後の「ラ・マンチャ」中止に

歌舞伎俳優の松本白鸚さんが半世紀以上にわたって主役を演じ、今回で最後だとしていたミュージカル「ラ・マンチャの男」の公演は、関係者が新型コロナウイルスに感染した影響で、千秋楽を待たずに中止となりました。

「ラ・マンチャの男」は、スペインの小説「ドン・キホーテ」をもとにしたミュージカルで、日本では1969年から半世紀以上にわたって松本白鸚さん(79)が主役を演じ続けてきました。

白鸚さんは、この作品への出演は今回が最後だと明らかにし、当初は今月28日の千秋楽まで25回にわたって公演が行われる予定でした。

しかし、主催者の東宝によりますと、関係者が新型コロナウイルスに感染した影響で、初日の2日後には中止となり、一度は再開したものの、さらに感染者が出たため、続行は不可能になったとして、24日、千秋楽までの公演を取りやめることが決まったということです。

白鸚さんは「誠に残念の極みでございます。この作品を楽しみに待っていて下さったお客様方に、心からの御禮とお詫びを申し上げます」などとするコメントを発表しました。