東京都の1月の人口の動き 転入が転出を上回る 9か月ぶり

東京都の1月の人口の動きは、9か月ぶりに、転入が転出を上回る「転入超過」となりました。コロナ禍で転出が上回る「転出超過」が続いていましたが、総務省は「東京に人口が集中する流れに戻るのか、動きを注視したい」としています。

総務省によりますと、1月の東京の人口の動きは、転入が2万6130人、転出が2万5639人で、転入が転出を491人上回り、去年4月以来9か月ぶりに「転入超過」となりました。

「転出超過」だった去年の1月と比べると、東京に入ってくる人の数が2000人余り増えた一方、東京から出る人の数は156人の増加にとどまり、転出する人の数と転入する人の数が逆転しました。

新型コロナウイルスの感染が拡大したおととしの7月以降、東京では一時期を除いて「転出超過」が続き、去年1年間の合計では東京23区で初めて「転出超過」となるなど、コロナ禍での東京都の人口の動きの変化が注目されていました。

総務省は「1月は、去年秋に緊急事態宣言が解除されて以降、徐々に人の動きが戻ってきていた時期で、今後、東京に人口が集中する流れに戻るのか、引き続き動きを注視したい」と話しています。