ガソリン小売価格 鹿児島県 全国で最も高く 14年ぶり180円超

今週のレギュラーガソリンの小売価格は、全国平均で1リットル当たり172円と、先週より0.6円値上がりしました。値上がりは7週連続で、およそ13年ぶりの高値水準が続いています。
レギュラーガソリンの小売価格が全国で最も高かったのが鹿児島県です。県内の小売価格は、先週より0.7円値上がりして1リットル当たり180.4円となり、14年ぶりに180円を超えました。

国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、2月21日時点での鹿児島県内のレギュラーガソリンの平均の小売価格は、先週より0.7円値上がりして1リットル当たり180.4円となりました。

2008年9月以来、14年ぶりに180円を超え、先週に続いて全国の都道府県で最も高くなっています。

鹿児島県には多くの離島があるため、輸送コストがかかって平均の小売価格が高くなる傾向があり、奄美大島では190円を超えているところもあるということです。

鹿児島市内のガソリンスタンドへ給油に訪れた男性は「年金生活なので値上がりは響きます。なかなか大変ですが、車がないと生活できないですし、しかたないですよね」と話していました。

また、別の女性は「節約しようと思っても、車は生活に必要なものなので厳しいです」と話していました。

一方、卸売り会社を通さずに仕入れるなどしている鹿児島市内のガソリンスタンドでは、今も160円代の価格を保っています。

ただ、元売り会社への補助額はすでに上限に達していて、ウクライナ情勢の緊迫化で原油価格が高騰する中、今後は価格を上げざるをえないのではないかと話しています。
ガソリンスタンドを経営する中村竜一郎代表取締役は「湾岸戦争など、過去のさまざまな局面と比較すると、まだいくらか余力があり、無理してふんばっている状況です。ただ、誰も先行きが分からないところにロシアの動きもありますので、価格の据え置きができなくなるのも時間の問題で、だんだん怖くなってきました」と話していました。