在宅勤務拡大 配線器具の発火事故に注意を NITE

新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がる中、テーブルタップなどの配線器具が発火する事故が増加傾向にあるとして、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけています。

NITEによりますと、テーブルタップや延長コードなどの配線器具の発火事故は、去年までの6年間で合わせて250件報告されています。

対策器具の普及などで年々減り続けていましたが、コロナ禍のおととし増加に転じ、3年前の2019年に23件だったのが、2020年は26件、去年は32件に増えています。

250件の発火事故の原因の内訳をみると、
▽コンセントや電源プラグの間にほこりや水などが入って発火する「トラッキング現象」によるものが最も多く29件、
次いで、
▽コンセントの差し込み口と電源プラグの間の接触不良による発火が25件などとなっています。

このほか、定められた消費電力を超えたことでコンセントやタップなどが異常に発熱し、発火したケースもあるということです。

NITEでは、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がる中、配線器具を使う機会が増えていることが事故増加の背景にあるとみていて、電源プラグやコンセントの差し込み口などにほこりがたまらないよう定期的に掃除することや、変形したプラグを使用しないこと、また定められた消費電力の上限を守ることなど、注意を呼びかけています。