“ウクライナを攻撃開始” ロシアの複数の国営通信社が伝える

ロシアの複数の国営通信社が、ロシア国防省の話として伝えたところによりますと「ロシア軍はウクライナの軍の施設や飛行場を高性能の兵器によって無力化している」として、攻撃が始まったと明らかにしました。
ロシア国防省は「民間人を脅かすものではない」と述べたとしています。

また、ウクライナ東部 ドネツクの親ロシア派の武装勢力の幹部は、ロシアの国営通信社に対して「あらゆる手段を使ってウクライナ軍との戦闘を行っている」と明らかにしました。

これに先立って、ロシアの国営テレビは、日本時間の24日の正午前、プーチン大統領のテレビ演説を放送し、プーチン大統領は、ウクライナ東部2州の親ロシア派が事実上支配している地域を念頭に、ロシアが軍事作戦に乗り出すことを明らかにしていました。

プーチン大統領は「われわれの目的はウクライナ政府によって虐げられた人を保護することであり、そのためにウクライナの非武装化をはかることだ」としましたが「ウクライナ領土の占領については計画にない」と述べました。

さらに「われわれの国と国民に脅威を与えようとするものには、ロシアが即座に対応することを知らせなければならない」と述べ、NATO=北大西洋条約機構の加盟を目指し、アメリカなどとの軍事協力を進めるウクライナを非難しました。

そして「現代のロシアは、ソビエトが崩壊したあとも、最強の核保有国の1つだ。最新鋭の兵器についても一定の優位性を持っている。ロシアへの直接攻撃は、潜在的な侵略者にとって、敗北と壊滅的な結果をもたらすことは間違いない」と、アメリカなどをけん制しました。

ロシア大統領府は23日、ウクライナ東部の親ロシア派の武装勢力からプーチン大統領に軍事的な支援の要請があったと明らかにしていて、これに対してアメリカは「いつでも攻撃できる状態にある」と述べ、強い警戒感を示していました。

“ロシア軍がウクライナの空軍基地を無力化”

ロシアの複数の国営通信社が、ロシア国防省の話として伝えたところによりますと「ロシア軍は、ウクライナの空軍基地のインフラと、対空防衛システムを無力化し、ウクライナ軍の制空権を制圧した」と明らかにしました。

また「ウクライナの国境警備隊はロシア軍に対して全く抵抗していない」としています。