「金」先物価格 最高値更新 原油も一時 約7年4か月ぶり高水準

ウクライナ情勢をめぐり、ロシアが軍事作戦に踏み切った影響で、比較的安全な資産とされる「金」が値上がりし、先物価格が最高値を更新しました。また、原油も一時、およそ7年4か月ぶりの高い水準に値上がりしました。

大阪取引所で行われている24日の「金」の先物取引は、買い注文が膨らみ、取り引きの中心となる「ことし12月もの」の価格が一時、1グラム当たり7165円をつけました。

金は比較的安全で有事に買われやすいとされていて、ウクライナ情勢をめぐり、プーチン大統領が演説で特別な軍事作戦を実施することを明らかにしたあと、一段と値上がりし、今月21日に記録した7041円を上回って、取引時間中の最高値を再び更新しました。

また、東京原油市場では、産油国ロシアからの供給が滞ることへの懸念から、取り引きの中心となる先物価格が一時、1キロリットル当たり6万4630円と、およそ7年4か月ぶりの高い水準をつけました。

市場関係者は「ウクライナ情勢の先行きが一段と不透明になっている。小麦など穀物の価格も値上がりし、商品市場全体に投資家の資金が振り向けられている」と話しています。