熊本 阿蘇山 噴火警戒レベル3に引き上げ 福岡管区気象台

熊本県の阿蘇山で火山活動が高まっているとして、気象台は24日午前、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「2」から、入山規制を示す「レベル3」に引き上げました。
気象台は、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

福岡管区気象台によりますと、阿蘇山では、24日午前5時ごろから地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなりました。

午前9時すぎからはさらに振幅が大きくなり、その後も変動を繰り返しているということです。

このため福岡管区気象台は午前9時45分、阿蘇山に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「2」から、入山規制を示す「レベル3」に引き上げました。

そのうえで、中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、風下にあたる地域では火山灰や小さな噴石、それに火山ガスに注意するよう呼びかけています。

阿蘇山では去年10月にも火砕流を伴う噴火が発生し、噴火警戒レベルが「3」に引き上げられていました。

その後「2」に下げられていましたが、再び火山活動が高まっているとして、24日朝、気象台が臨時の解説情報を出していました。

気象庁「去年10月の状況に近い」

阿蘇山の噴火警戒レベルを3に引き上げたことを受け、気象庁は午前11時15分から会見を開き、尾崎友亮火山監視課長が「火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してほしい。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されるおそれがあるため、注意が必要だ。地元の自治体などの指示に従って、危険な地域には立ち入らないでほしい」と呼びかけました。

今回は、地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなったことを受けて、噴火警戒レベルを引き上げたということです。

そのうえで、尾崎課長は現在の状況について「火山性微動の振幅は午前5時ごろから大きくなり、午前9時ごろからはさらに大きくなった。その後、急激に小さくなっているが、今後はわからない。火山ガスも比較的高いレベルで推移している。去年10月には火山性微動の振幅が大きくなり、その後、収まったあとに噴火したが、そのときの状況に近いような感じがある」と説明し、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけました。

火口周辺に向かう道の入り口には通行止めの看板

阿蘇山の噴火警戒レベルが「3」に引き上げられたことを受けて、中岳を望む草原地帯「草千里」では、午前11時ごろから作業員が火口周辺に向かう道の入り口に鉄パイプでゲートを組み立てて通行止めの看板を取り付けていました。

鹿児島県から訪れた観光客の女性2人は「着いた時に規制がかかり、手前の駐車場に誘導されたので残念でした。ここからの景色は楽しみましたが、また来たいと思います」と話していました。