長野 諏訪大社の御柱祭 “木落し”中止 コロナ感染状況を考慮

ことし4月から始まる長野県の諏訪大社の御柱祭の実行委員会などは、新型コロナの感染状況を考慮し、祭りの最大の見せ場の1つで、御柱に氏子たちがまたがって山の急斜面を豪快に滑り降りる「木落し」を中止することを決めました。

諏訪大社の御柱祭は数えで7年に1度の勇壮な祭りで4月2日に御柱を山から里に曳き出す「山出し」を皮切りに、2か月半にわたって行われる予定です。

御柱祭の実行委員会などは22日に会見を開き、新型コロナの感染状況を考慮し、「山出し」を人力ではなくトレーラーで行うことを明らかにしました。

これに伴い、祭りの最大の見せ場の1つで、御柱に氏子たちがまたがって山の急斜面を豪快に滑り降りる「木落し」は中止することになりました。

実行委員会などは、今回の決定について、オミクロン株などの感染状況が、今後も見通せないことや、祭りまでの準備や練習の不足で参加者の安全を保証できないことなどを理由にあげています。

一方、里に運び出された御柱を諏訪大社まで引いていき境内に建てる「里曳き」は、予定どおり5月に実施する方向で検討を進めるとしています。