東南アジア主要国 去年10~12月のGDP 制限緩和でプラス成長

ベトナムやタイなど東南アジア主要国の去年10月から12月までのGDP=国内総生産の伸び率は、旅行客の受け入れ再開をはじめ新型コロナに伴う制限の緩和を進めたことなどから、プラスになりました。

東南アジアの主要国の去年10月から12月までのGDPは21日までに出そろい、このうちベトナムは、前の年の同じ時期と比べてプラス5.2%と、2期ぶりのプラス成長になりました。

ベトナム政府が新型コロナに伴う経済活動の制限を緩和し、操業停止が相次いでいた工場での生産が回復したことや、厳しい都市封鎖が解かれて消費が上向いたことが主な要因です。

また、タイは国外からの旅行客の本格的な受け入れ再開や輸出の増加でプラス1.9%、マレーシアもプラス3.6%と、いずれも2期ぶりのプラス成長となりました。

さらに、地域最大の経済規模を持つインドネシアはプラス5.0%で、3期連続のプラス成長です。

東南アジアでは多くの国が経済活動や入国の制限緩和を進めていく方針を示していますが、感染者数はこのところ増加傾向にあります。

医療体制がぜい弱な国もあり、経済の回復に向けては方針通りに制限の緩和を進められるかどうかに大きく左右されそうです。