東京都コロナ 30人死亡ことし最多 感染8805人1か月ぶり1万人↓

東京都内の21日の感染確認はおよそ1か月ぶりに1万人を下回り、8805人でした。
また都は、一日の発表としては、ことし最も多い30人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は21日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の8805人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の月曜日より1500人余り減りました。

一日の感染確認が1万人を下回るのは、先月24日以来、およそ1か月ぶりです。

都の担当者は「感染拡大のスピードは鈍化してきている。しかし、8805人というのは大きな数字であり、気を緩めずに対策を徹底してほしい」と話しています。

21日までの7日間平均は1万4586.4人で、前の週の94.4%でした。

7日間平均が前の週を下回るのは10日連続です。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は、263人でした。

21日に確認された8805人の年代別は
▽10歳未満が1673人
▽10代が1153人
▽20代が1334人
▽30代が1337人
▽40代が1408人
▽50代が873人
▽60代が406人
▽70代が285人
▽80代が221人
▽90代が109人
▽100歳以上が1人
▽年代が分からない人が5人となっています。

65歳以上の高齢者は776人で、全体の8.8%でした。

感染経路が分かっているのは3240人で、このうち「家庭内」が2113人で最も多く、全体の65.2%でした。

次に多い「施設内」は20.4%に当たる662人で、このうち保育園と幼稚園で合わせて198人、小学校で180人、高齢者施設で134人の感染が確認されました。

また、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、21日時点で20日より5人減って82人でした。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は、21日時点で20日より9人増えて271人でした。

また都は、感染が確認された50代から100歳以上の男女合わせて30人が死亡したと発表しました。

一日に発表された人数としては、ことし最も多くなりました。

また、これまでで最も多かった第3波の去年2月3日の32人に次いで、その後の去年2月26日とならび、過去2番目に多くなりました。

21日に死亡が発表された30人のうち、感染経路が分かっている人では、病院内で感染した人が12人と最も多く、高齢者施設は8人、家庭内は2人でした。

また、30人のうち20人は基礎疾患がありました。

緊急事態宣言 発出要請の指標

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合のいずれかが30%から40%となり、かつ、新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、21日時点で36.1%となり、20日から1.2ポイント増えました。

対象となる重症の患者は、これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、それにこれらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。

また、入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合は21%で、前回、発表があった今月18日から2.1ポイント上昇しました。

そして、新規陽性者数の7日間平均は、21日時点で1万4586.4人で、20日より218.5人減りました。