コロナで困窮 ひとり親家庭などに食料品無償提供 埼玉 戸田

埼玉県戸田市で、新型コロナの影響を受け生活に困っているひとり親家庭などを支援するため食料品が無償で提供されました。

食料品の提供は、戸田市社会福祉協議会が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で収入が減っている世帯やひとり親家庭を対象に行いました。

戸田市福祉保健センターには、1世帯当たり米3キロをはじめインスタントラーメン、レトルトカレーなどの食料品が用意され、事前に申し込みをした人たちが次々に食料品を受け取っていました。

食料品の提供は去年12月に続く2回目で、今回の申し込みの件数は、前回の2倍近い189世帯に増えているということです。
会場には経済的な問題などの相談に応じる窓口も設けられていて、戸田市社会福祉協議会地域福祉課の鳴海茉由さんは「新型コロナの影響で収入が減っている世帯も増えていると感じます。少しでも安心してもらえるように支援を続けていきたい」と話していました。

神奈川では自宅療養の困窮者に配食サービス

神奈川県は、新型コロナに感染し、自宅で療養している人の中に仕事に行けなくなって経済的に困窮している人がいることから本人が希望すれば、食事や日用品を届ける「配食サービス」を始めました。

神奈川県では、自宅で療養している人が5万人を超え、対応が難しくなったことから先月以降、食事や日用品を届ける対象を重症化リスクが高い高齢者などに限定しました。

しかし、療養している人の中には、仕事に行けなくなったことで生活に困窮し、民間の宅配サービスなどを利用できない人がいることからリスクが高くなくても本人が希望すれば、食事や日用品を届けるということです。

申し込みは、自宅療養者用の相談電話窓口で受け付け、レトルト食品などの保存が可能な食料8日分とトイレットペーパーなどの日用品をセットにして、玄関先に届けます。

県医療危機対策本部室の萩原竜太郎担当課長は「仕事に行けないことで、当面の収入が減った人もいると思うので、困ったときは、このサービスを利用してほしい」と話していました。