孤独や孤立の問題 コロナ禍で深刻化 官民連携など対策強化へ

孤独や孤立の問題の担当閣僚が置かれてから1年となります。
政府は新型コロナの影響が長期化し、問題が深刻化しているとして、官民が連携する新たな枠組みを設けるなど、さらに対策を強化する方針です。

孤独や孤立の問題への対策を総合的に推進するため、政府は去年2月に配置された担当閣僚のもとに対策室を設けて取り組みを進めていて、去年12月には具体策をまとめた重点計画を初めて決定しました。

担当閣僚の配置から1年となる中、政府は、新型コロナの影響が長期化し、問題が深刻化しているとして、さらに対策を強化する方針です。

具体的には、NPOなどが情報共有や政策提言を行えるよう今月下旬に関係府省庁と民間団体が連携する新たな枠組みを設けます。

また、孤独や孤立に悩む人たちに寄り添おうと野田担当大臣らのメッセージを動画で配信するほか、孤独や孤立を克服した体験談を募集し、紹介することにしています。

野田大臣は「孤独や孤立についての認識を広げ、誰もが声を上げやすく、受け止めることのできる社会にしたい」と話しています。