アルツハイマー病になりやすい遺伝子の特徴特定 京大iPS研など

アルツハイマー病の患者のiPS細胞から作り出した脳の神経細胞を詳しく調べることで、アルツハイマー病になりやすい遺伝子の特徴を見つけ出したと京都大学などのグループが発表しました。

研究を行ったのは京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授などのグループです。

認知症を引き起こすアルツハイマー病は、脳に異常なたんぱく質がたまることが原因とされていますが、なぜ、異常なたんぱく質がたまり始めるのかについては遺伝的な要因や生活習慣、それに加齢などが指摘されているものの多くの場合、詳しく分かっていません。

グループでは、アルツハイマー病と診断された人、102人のiPS細胞から脳の神経細胞を作りだし、異常なたんぱく質の状態や遺伝子の働きなどを詳しく解析しました。
その結果、異常なたんぱく質に関わる遺伝子のわずかな変化の組み合わせが496種類見つかったということです。
また、異常なたんぱく質の量の調節に関わる8つの遺伝子も特定しました。

グループではアルツハイマー病の発症にはほかにもさまざまな要因が関わっているとみられるものの、こうした遺伝子の特徴を詳しく調べることで、今後、発症の予測や新たな治療法の開発につながるとしています。

井上教授は「原因とみられる遺伝子がわかることで、将来的には発症する前に診断や治療ができる可能性が広がっていくはずだ」と話していました。