ロシア 合同軍事演習終了後もウクライナ国境から撤収せず

ウクライナ北部と国境を接するベラルーシで行われているロシア軍とベラルーシ軍の合同軍事演習は、20日に終了する予定となっていましたが、ベラルーシ国防省は「ウクライナ東部の情勢が悪化している」として、演習終了後もロシア軍の部隊が撤収しないことを明らかにし、欧米からのさらなる批判が予想されます。

ウクライナ北部と国境を接するベラルーシでは、今月10日からロシア軍とベラルーシ軍の合同軍事演習が続けられ、19日、演習の様子がNHKなど海外メディアに公開されました。

ベラルーシには、冷戦終結以降、最大規模と指摘されるロシア軍が派遣されていて、ロシア政府は、演習が終了すれば、部隊は元の配置に戻るとしていました。

しかし、ベラルーシのフレニン国防相は20日「ロシアとベラルーシが国境を接する地域で軍事活動が活発化し、ウクライナ東部の状況が悪化していることから、両国の大統領は、部隊の検証を継続することを決定した」として、演習の終了後もロシア軍の部隊は撤収せず、現地にとどまることを明らかにしました。

これまでにベラルーシのルカシェンコ大統領は、演習でも使われたロシア軍の最新兵器を自国にも配備したい意向を示していて、ロシアがベラルーシを拠点に軍備強化を進める可能性もでています。

アメリカなどは、ロシアが演習を名目にベラルーシに軍の部隊を集結させ、ウクライナに侵攻するのではないかと警戒を強めていました。

そうしたなかロシアが、演習終了後も部隊を撤収させない方針が明らかになったことで、欧米からのさらなる批判が予想されます。

独 ルフトハンザ航空 キエフ発着便 運航取りやめ

ウクライナ情勢を巡って緊張が高まるなか、ドイツのルフトハンザ航空は、ウクライナの首都キエフを発着する便について、今月21日からの1週間、運航を取りやめると発表しました。

一方、ルフトハンザ航空は、ポーランドとの国境に近く、日本やアメリカなども大使館の機能を一時的に移転している西部の中心都市リビウへの便は運航を続けるということです。

ウクライナを発着する便を巡ってはオランダの航空会社KLMオランダ航空も、オランダ政府が渡航中止を勧告したことなどから航空便の運航を当面、取りやめるとしています。

岸田首相 林外相からG7の報告受ける

ウクライナ情勢をめぐって緊張が高まるなか、岸田総理大臣は20日夜、総理大臣公邸で、G7=主要7か国の緊急の外相会合から帰国した林外務大臣と会談しました。

外相会合で、ウクライナ周辺でのロシアの軍備増強に重大な懸念を共有するとともに、仮にロシアが軍事侵攻すれば、制裁措置を含めた甚大なコストを招く事態になるという認識で一致したことや、関係各国の動向などについて報告を受けたものと見られます。