北京オリンピック 大会組織委が総括「コロナ対策は成功」

北京オリンピックの大会組織委員会が20日、閉会式を前に記者会見し「コロナ対策は成功し、すばらしい大会になった」と総括しました。

北京市内で開かれた記者会見の中で、大会組織委員会の会長で北京市トップの蔡奇書記が映像でメッセージを寄せ「すべての競技は安全かつ順調に行われた。このことはコロナ対策が成功したことを示している。北京オリンピックはすばらしい大会になり、コロナ禍で初めて予定どおりに行われた国際スポーツ大会となった」と述べました。

そして、担当者が大会前の先月から今月19日までに、いわゆるバブル内で行われた延べおよそ179万回の新型コロナのPCR検査の結果、感染が確認されたのは172人にとどまったと強調しました。

一方、記者からは、中国の前の副首相から性的関係を迫られたことなどをSNS上に告白したとされる女子テニスの彭帥選手や、フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ選手のドーピングをめぐる問題に絡んで「こうした女性アスリートを守るためにどうすればいいか」という質問が出されましたが、中国アスリート委員会の楊揚主席は「ひとつひとつのケースにはコメントできない。女性アスリートが大会に参加する機会があることは、とても意義あることだ」と述べるにとどまりました。