人工海水の水槽でサンゴ育成 産卵に成功 東京のベンチャー企業

人工の海水を使った水槽の中で、環境の変化に敏感なサンゴを育てて産卵させることに成功したと都内のベンチャー企業が発表しました。

産卵させることに成功したのは、温暖な浅い海に生息する「エダコモンサンゴ」で、環境の変化に敏感なため人工的な環境で産卵させるのは難しいとされていて、子どもなどを対象にした環境教育などを行っている都内のベンチャー企業が3年前から水槽の中での産卵に取り組んできました。

エダコモンサンゴは、人工的に成分を調整した人工海水を入れた水槽の中で、魚や貝のほか、10種類以上のサンゴなどと一緒に、水温や水質、それに光の量などをコントロールしながら育てられました。

そして、今月に産卵するように去年8月から水温の調整を続けてきたところ、16日、産卵する様子が確認されたということです。

午後7時半ごろから産卵が始まり、直径が0.5ミリほどの丸い粒がサンゴからゆっくりと浮かんでいくのが観察されました。

この企業によりますと、人工海水を使った水槽の中でサンゴを育てて産卵させたのは珍しく、さらに水温をコントロールして本来よりも4か月ほど早く産卵させることができたということです。

ベンチャー企業の代表の高倉葉太さんは「サンゴを増やしたり詳しい生態を研究したりできるようにしていきたい」と話しています。