ひとり親家庭を支援のNPO法人に食料宅配の依頼相次ぐ 東京

ひとり親家庭に食料品を提供している東京のNPO法人には、オミクロン株の急拡大で収入が減少した人などから支援の依頼が相次ぎ、スタッフやボランティアが宅配の手配などの対応に追われています。

東京都の認定NPO法人「グッドネーバーズ・ジャパン」は、一定の所得を下回るひとり親家庭などを対象に5年前から毎月1回、食料品を無償で提供しています。

これまでは東京や大阪など全国17か所で希望する人たちに直接、食料品を渡してきましたが、オミクロン株の急拡大を受け、今月から宅配で届けるやり方に変更したところ、支援を希望する人が急増し、今月は先月の1.4倍のおよそ1400世帯が対象になったということです。

東京 品川区にある団体の倉庫では、スタッフとボランティアの合わせて5人が米やレトルト食品を次々に箱に詰め込むなど宅配の手配に追われていました。

支援を希望する人たちからは「保育所が休園し仕事を続けられなくなった」とか「家族が感染し、外出ができない」などの声が相次いで寄せられているということです。

団体は、こうした状況が続けば提供する食料品が足りなくなるおそれがあるとして、賞味期限が2か月以上残っている食料品の寄付を呼びかけています。

「グッドネーバーズ・ジャパン」広報部の飯島史絵さんは「食料品の不足は深刻な状況になりつつあります。苦しい状況の家庭を助けるために協力をお願いします」と話していました。