医師など国家試験 “追試は困難” 政府 答弁書を閣議決定

新型コロナに感染し医師などの国家試験を受けられなかった人への対応について、政府は、本試験と同等の質や量を担保する試験問題を短期間で作成するのは困難だとして、追加の試験を行うのは難しいとする答弁書を決定しました。

先月から今月にかけて行われたことしの医師、看護師、介護福祉士の国家試験では、新型コロナに感染したり濃厚接触者になり、定められた要件を満たさなかったりした場合は受験が認められませんでした。

立憲民主党の牧山ひろえ参議院議員は質問主意書で、2014年に大雪を理由に看護師試験の追試が行われていることから、今回受験できなかった人に追加の試験を行うよう求めました。

これに対し、政府は「本試験と同等の質や量を担保する問題を短期間で作成することは難しく、従来から心身の不調を理由とした追試も行われていない」として追加の試験を行うのは困難だとする答弁書を閣議で決定しました。