コロナ対策の財源に特別会計設置 鈴木財務相「検討必要」

新型コロナ対策の予算をめぐり、東日本大震災の復興予算のように特別会計を設けて財源を確保すべきだという意見が出ていることについて、鈴木財務大臣は18日の閣議のあとの会見で「今後経済を立て直し、財政健全化に向けて取り組んでいく中で検討する必要がある」と述べました。

新型コロナ対策の予算は多額の国債を発行して財源を賄っていて、今月15日に開かれた衆議院予算委員会の中央公聴会では、専門家からは「東日本大震災のときのように特別会計を設置し、今後、債務を償還していくやり方も検討すべきだ」という意見が出ました。

これについて鈴木財務大臣は18日の会見で「国民の生命や暮らしを守るため必要な財政出動は、ちゅうちょなく行わなければならない段階だが、足元の財政状況がより一層厳しさを増していることは事実で、国の信頼の礎である財政健全化の旗はしっかりと掲げ続けなければならない」と述べました。

そのうえで鈴木大臣は「特別会計の設置や財源の確保方法など予算の在り方については、新型コロナの危機を乗り越えて経済を立て直し、財政健全化に向けて取り組んでいく中で検討する必要がある」と述べ、今後は財源確保の在り方について検討を進める必要があるという考えを示しました。