東京都 「BA.2」都内で市中感染とみられる事例 初確認と発表

東京都は、オミクロン株の一種で感染力がさらに高いと指摘されている「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスの市中感染とみられる事例が、都内で初めて確認されたと発表しました。

オミクロン株の一種で「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスは、現在、広がっているウイルスよりも感染力がさらに高いと指摘されています。

東京都は、都の研究機関などでゲノム解析を行った結果、これまでに都内で7人がこのウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

このうち、先月確認された2人は海外への渡航歴がなく、渡航歴がある人との接触も見つかっていないため、都は「都内で初めて『BA.2』と呼ばれるウイルスの市中感染が起きたとみられる」としています。

また、都は先月末から「BA.2」系統のウイルスを見つけるためのPCR検査を始めました。

都によりますと、こうした検査を行うのは全国で初めてだということです。

この検査では、これまでのオミクロン株にはあり、「BA.2」系統のウイルスにはない変異の有無を調べることで、疑いがあるかどうか調べます。

都によりますと、17日正午までにこの検査を行った285人のうち1人で疑いが見つかり、その後のゲノム解析の結果、「BA.2」系統のウイルスであることが確認されたということです。

都は「現在の主流は従来のオミクロン株だが、感染力が高いと言われる『BA.2』が今後、どのように広がっていくか注視していく必要がある」としています。