北陸・東北などの積雪 平年の2~3倍超に 短時間で積雪増おそれ

低気圧と強い寒気の影響で、日本海側を中心に雪が降り続き、北陸や東北などで積雪が平年の2倍から3倍を超える大雪となっています。東北や新潟県、関東北部を中心にこのあとしばらくは短時間で積雪が増えるおそれがあり、車の立往生など大雪による交通への影響に引き続き警戒が必要です。

気象庁によりますと東北付近にある低気圧や上空の強い寒気の影響で、東北や新潟県、関東北部の山沿いを中心に雪が降り続いています。

午前8時までの3時間に降った雪の量は
▽群馬県みなかみ町で10センチ、
▽新潟県湯沢町で9センチ、
▽福島県檜枝岐村で8センチ、
▽仙台市の作並で5センチなどとなっています。

午前8時の積雪は
▽山形県庄内町で1メートル40センチ、
▽福井県大野市で1メートル26センチ、
▽新潟県長岡市で1メートル6センチなどとなっていて、
東北や北陸などでは平年の2倍から3倍を超える大雪となっています。

西日本はピーク過ぎるも引き続き積雪増加のおそれ

低気圧は次第に弱まりながら東北南部を南東へ進む見込みです。

西日本の大雪のピークは過ぎましたが、引き続き東北や新潟県、関東北部などではこのあとしばらくは発達した雪雲が流れ込みやすく、短時間で積雪が増えるおそれがあります。
19日朝までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで
▽東北と新潟県、関東北部と長野県で30センチ、
▽北陸で15センチなどとなっています。

日本海側では風が強く、見通しの悪い状態が続くほか、北陸と新潟県ではしけが続き、大気の状態が不安定となるため、落雷や突風のおそれもあります。

車の立往生など大雪による交通への影響に警戒

気象庁は車の立往生など大雪による交通への影響に警戒し、雪崩や屋根からの落雪、着雪による停電などに十分注意するよう呼びかけています。

大雪となっている地域では車のスリップ事故などが相次いで発生しています。

車を運転する場合は冬用タイヤやチェーンを必ず装着し、雪や路面の状況をよく注意してください。

また、この冬も落雪や除雪作業中の死亡事故が相次いでいます。

積雪が増えている地域で除雪作業を行う際には屋根からの落雪に注意し、2人以上で行うなど、十分な対策を心がけてください。

「湿った重たい雪」に注意

日本海側を中心に積雪が急増している今回の雪は、水分を多く含む「湿った重たい雪」が特徴です。

気象庁によりますと、低気圧の周辺では上空は強い寒気に覆われ、下層付近では湿った空気が流れ込んでいるため大気の状態が不安定になり、雪雲が発達しています。

低気圧の周辺を回り込むように海を通り、水分を多く含んだ風が日本海側に繰り返し流れ込んでいるため雪も水分が多くなり、「湿った重たい雪」になっているということです。

農業用ハウスや車庫 倒壊のおそれも

この「湿った重たい雪」が木や電線などに付着すると、電線が切れて停電が発生したり、倒れた木によって交通機関への影響が出ることがあります。

また、積もった雪の重みで農業用ハウスや車庫が倒壊するといった被害のおそれもあります。

大雪による死亡事故 除雪作業中が最も多い

そして、雪が弱まったりやんだりしたあとも油断は禁物です。

大雪による死亡事故は除雪作業中が最も多く、高齢者が大半を占めています。

亡くなったりけがをしたりするケースで多いのは「屋根からの転落」です。

気温が上がったり晴れて日ざしが出たりすると、屋根の表面の雪がとけて滑りやすくなり、雪が一気に落ちるおそれがあります。

屋根に上がって軒先にせり出した雪ぴを落とす際などはバランスを崩しやすく、低い屋根でも作業をする際には「安全帯」を装着して体を固定するなどしましょう。

また「はしごから転落」する事故も多く、しっかり固定して慎重に上り下りすることも大切です。

落雪による事故相次ぐ 除雪作業は2人以上で

落雪による事故も相次いでいます。

状態にもよりますが、1立方メートルの雪は重さが100キロ以上、時には500キロに達することもあります。

軒下では、落雪に巻き込まれたり、雪ぴやつららを落とそうとして雪や氷が直撃したりするおそれがあります。
除雪作業はかなりの重労働です。

心臓発作などを引き起こすおそれなどもあり、経験や体力を過信せず、休憩時間をとりながらこまめな作業を心がけてください。

積もった雪を用水路に捨てる作業にも危険が隠れています。

用水路と道路との境目が雪で分かりづらくなっていることも多く、誤って転落し、亡くなるケースが毎年、各地で起きています。

いずれの作業の場合も、万が一に備えて家族や近所の人などと声をかけあい、2人以上で行うようにしてください。