プロ野球 Jリーグの外国人選手ら 首相 “来月以降入国を検討”

オミクロン株の水際対策をめぐって岸田総理大臣は、プロ野球やJリーグの幹部から入国できていない外国人選手や家族らへの配慮を要請されたのに対し、来月以降入国できるよう検討する考えを伝えました。

政府は、オミクロン株の水際対策について来月から段階的に緩和する方針で、一定の条件を満たせば観光目的以外の外国人の新規入国を認め、外国人も含めた一日当たりの入国者の上限を、今の3500人から5000人に引き上げる方向で調整を進めています。

こうした中、岸田総理大臣は16日、総理大臣官邸でプロ野球の斉藤惇コミッショナーとJリーグの村井満チェアマンと面会しました。

この中で、斉藤氏と村井氏は、シーズンの開幕が近づく中、オミクロン株の水際対策によって入国できていない外国人選手や家族らがいることから配慮してほしいと要請しました。

これに対し岸田総理大臣は、来月以降入国できるよう検討する考えを伝えました。

このあと斉藤氏は記者団に対し「国の方針として今月いっぱい対策をやるとのことなので、われわれもそこは無理できないが、『その後、すぐに』ということをお願いした」と述べました。

Jリーグ村井チェアマン「期待している」

外国人の新規入国の規制緩和を岸田総理大臣に要請したことについてJリーグの村井満チェアマンは「選手や家族などの緩和を要請したが、具体的な日時は示していない。極めて切実な問題なのは事実で大きなテーマだということはお伝えし、総理にも理解いただいた」と明かしました。

これに対し、岸田総理大臣からは「3月には、なんとか感染が終息の方向にめどがたてばいい。改善のため前向きに検討する」と言われたということです。

そのうえで、村井チェアマンは「今後、何か月もかかる話ではないと期待している」と話しました。