“水際対策緩和 判断遅かった” 経済同友会 櫻田代表幹事

オミクロン株の水際対策を来月から段階的に緩和するという政府の方針について、経済同友会の櫻田代表幹事は16日の定例会見で、緩和の判断は遅かったと思わざるをえないと指摘したうえで、政府や経済界は、いわゆる“ウィズコロナ”を前提に企業活動や経済政策の在り方を検討すべきだと強調しました。

この中で櫻田代表幹事は水際対策の緩和について「新規感染者の多くがオミクロン株だということが分かった時点で、大きな判断をすべきだった。海外の動向も踏まえて判断すべきで、遅かったというふうに思わざるをえない」と指摘しました。

また、入国者の行動の管理については「医療体制の崩壊は避けなければいけないのは間違いないが、海外から人が入ってくるのと医療体制のひっ迫はリンクしないと思う」と述べ、経済への影響を抑えるためにも入国者の行動は管理しない形が望ましいとの考えを示しました。

さらに櫻田代表幹事は「“ウィズコロナ”の中で企業は何をしないといけないのか考えないといけないし、政府もコロナ対策で多額の財政支出をしたが、その回収をどうするかという議論もそろそろ始めないといけない」と述べ、政府や経済界は、ウィズコロナを前提に企業活動や経済政策の在り方を検討すべきだと強調しました。