ベトナム 海外からの観光客 来月15日から全面的に受け入れへ

ベトナム政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、制限してきた海外からの観光客の受け入れについて、来月15日から原則、全面的に解禁すると発表しました。

ベトナム政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、海外からの観光客の受け入れを制限してきましたが、来月15日から原則、全面的に解禁すると16日に発表しました。

発表によりますと、入国のための条件は、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えていることや、出発前の72時間以内に行ったPCR検査が陰性であることなどとしています。

また、感染拡大前に日本などに対して実施してきたビザ免除の措置については、今後、具体的に検討するとしています。

ベトナムは、感染拡大当初、全土で外出制限を導入するなど厳しい対策をとってきましたが、経済が大きく落ち込んだことを受けて、去年10月から、経済活動を緩和させる方針に転換しました。

11月以降は、訪問先などを限定したツアーで、海外からの観光客を受け入れる試験的な取り組みを行ってきました。

ベトナムでは15日、一日当たりの新規感染者数が初めて3万人を超えるなど感染拡大に歯止めがかかっていませんが、今回、観光客を全面的に受け入れる方針を打ち出すことで、経済を優先させる姿勢を改めて示した形です。