トヨタ労組 春闘で「職種別」「階級別」の要求額を提示

ことしの春闘でトヨタ自動車の労働組合は16日、経営側に要求書を提出しました。
賃上げ要求の在り方を大きく転換し、これまでのような全組合員の平均額ではなく、「職種別」や「階級別」に要求額を示しています。

トヨタ自動車の労働組合は16日午前、経営側に要求書を提出し、賃上げ要求では「職種別」や「階級別」に12パターンの要求額を示しました。

このうち生産現場の技能職の中堅クラスでは月額4080円の賃上げを求めています。

これまでは組合員全員の平均で要求額を提示していましたが、この方式を大きく転換した形です。

賃上げの要求水準は前の年とほぼ同じだとする一方、ベースアップを含んでいるかどうかは明らかにしていません。

トヨタ労組は、従業員一人一人の賃上げ水準を明確にすることで議論を活性化させ、能力の発揮や意欲の向上につなげることがねらいだとしています。

一方、ボーナスは好調な業績を踏まえて、満額回答だった去年をさらに上回る月給6.9か月分を要求しました。

要求書の提出を受けて、トヨタグループ各社の労働組合で作る「全トヨタ労連」の吉清一博事務局長が会見し「それぞれの会社と組合の状況に合わせて要求の在り方を考える方針がこの数年で地についてきたように思う。職場課題の解決や働きがい向上につながる議論を行っていく」と述べました。

一方、トヨタ自動車の桑田正規執行役員はオンラインで取材に応じ「全体平均ではなく、それぞれが実感できる賃上げ要求という考え方はそのとおりだと思うので一つ一つ回答を返していく。ボーナスの要求は相当高いレベルだが、組合員の頑張りにどう応えるかだと思う」と述べました。