東京都 コロナ 21人死亡 1万7331人感染確認 8日連続前週下回る

東京都内の16日の感染確認は、1万7331人で、8日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。

一方、都は一日の発表としてはことし最多となる21人が死亡したと発表しました。

高齢者施設や病院内、それに家庭内で感染した人がいて、21人のうち15人は基礎疾患がある人でした。

東京都は16日都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の1万7331人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日と比べて900人余り減りました。
前の週の同じ曜日を下回るのは8日連続です。

また、16日までの7日間平均は1万5082.9人で、前の週の83.3%でした。

7日間平均が前の週を下回るのは5日連続です。

ただ、都の担当者は「少しずつ減ってきているというより、ほぼ高止まりしているとみたほうがいい。1万7000人という数字は非常に多いことにかわりはない。『減ってきている』と強調すると対策を緩める人も出てくるのではないか。今後増えないとも限らないので高い感染者数で推移しているという認識のもと人との接触を減らし、基本的な感染防止対策をとってほしい」と話していました。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は、850人でした。

16日確認された1万7331人の年代別は
10歳未満が2809人、
10代が2163人、
20代が2540人、
30代が2900人、
40代が3028人、
50代が1692人、
60代が868人、
70代が671人、
80代が447人、
90代が201人、
100歳以上が9人、
そして、▽年代が分からない人が3人となっています。

65歳以上の高齢者は1703人で、全体の9.8%でした。

感染経路がわかっているのは6697人で、「家庭内」が4628人と最も多く、69.1%を占めています。

次に多い
「施設内」は18.8%にあたる1262人でこのうち
▽保育園と幼稚園で合わせて362人、
▽小学校で344人、
▽高齢者施設で320人、
▽医療機関で105人の感染が確認されました。

一方、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、16日時点で15日より4人増えて81人でした。

80人以上となるのは、去年10月3日以来です。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は、16日時点で15日と同じ、236人でした。

また、都は、感染が確認された50代から90代の男女合わせて21人が死亡したと発表しました。

都内では亡くなる人が増えていて、一日の発表としては15日を上回り、ことし最多となりました。

21人のうち、▽高齢者施設で感染した人は6人▽病院内は4人▽家庭内は2人、でした。

また、21人のうち15人は基礎疾患がありました。

死亡の発表がことしに入って最も多くなったことについて、都の担当者は「第5波でも、感染者が減ってきてしばらくしてから死亡の発表が増えた。最近、増えているのは連日かなりの数の感染者が確認されていたことが大きい。亡くなる人を減らすためには感染しないような行動をとり、感染者自体を減らすことが大事だ」と話していました。

病床使用率は57.8%(16日時点)

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、15日から1ポイント下がって16日時点で57.8%です。