東京都 コロナ 16人死亡 1万5525人感染確認 7日連続前週下回る

東京都内の15日の感染確認は、1万5525人で、7日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。また、都は、1日の発表としてはことし最多となる16人が死亡したと発表しました。

東京都は15日都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の1万5525人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の火曜日と比べておよそ1600人減りました。

前の週の同じ曜日を下回るのは7日連続です。

また、15日までの7日間平均は1万5219.4人で、前の週の81.9%でした。

7日間平均が前の週を下回るのは4日連続です。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は、768人でした。

15日確認された1万5525人の年代別は
▽10歳未満が2439人、
▽10代が1878人、
▽20代が2243人、
▽30代が2635人、
▽40代が2741人、
▽50代が1682人、
▽60代が754人、
▽70代が552人、
▽80代が418人、
▽90代が171人、
▽100歳以上が9人、
そして、
年代が分からない人が3人となっています。

65歳以上の高齢者は1462人で、全体の9.4%でした。

感染経路がわかっているのは5619人で、
「家庭内」が3906人と最も多く、69.5%を占めています。

次に多い「施設内」は19.4%にあたる1090人で、
このうち
▽保育園と幼稚園であわせて327人、
▽小学校で274人、
▽高齢者施設で266人、
▽医療機関で93人の感染が確認されました。

一方、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、15日時点で14日より3人増えて77人でした。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は、14日より17人増えて、15日時点で236人となりました。

死亡16人 1日の発表でことし最多

また、都は、感染が確認された50代から90代の男女あわせて16人が死亡したと発表しました。

1日の発表としてはことし最多です。

都の担当者は「オミクロン株では重症化率は低いとされているが、感染者数が膨大で重症者と死亡者が増え続けている。ただ、感染者は少しずつ減っていて、このまま減少に向かうために重要な時期だ。高齢者や重症化のリスクがある人に広げないためにも感染防止対策を徹底して欲しい」と話しています。

都内の病床使用率 14日と同じ58.8%

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、14日と同じ58.8%です。

「緊急事態宣言」発出要請検討の3つの指標

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

▽オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か
▽入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合の、
いずれかが30%から40%となり、かつ、
▽新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

重症患者用の病床使用率 31.5%

このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、14日から2.3ポイント上昇し、15日時点で初めて30%を超えて31.5%となりました。

都の担当者は「緊急事態宣言の要請はほかの指標も含めて総合的に判断して、専門家の意見も聞きながら考えていく。感染者数はわずかながら減っているので、いまは感染者数を減らしていくために重要な時期だと考えている」と話しています。

酸素投与が必要な人 発表なし

また、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、14日時点で15.3%でしたが15日は発表がありません。

都によりますと、次の発表は16日を予定しているということです。

新規陽性者7日間平均 1万5219.4人

そして、新規陽性者数の7日間平均は、15日時点で1万5219.4人で、14日より226.9人減りました。