無免許運転繰り返し 木下元都議 懲役10か月 執行猶予3年の判決

無免許運転を繰り返した罪に問われた木下富美子元東京都議会議員に東京地方裁判所は「議員という法令を順守すべき立場だったことを踏まえると、責任は重い」として懲役10か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。

元東京都議会議員の木下富美子被告(55)は、去年5月から選挙期間中の7月にかけて、板橋区や新宿区で無免許運転を7回繰り返したとして道路交通法違反の罪に問われました。

15日の判決で東京地方裁判所の平出喜一裁判官は、「常習的に行われた犯行で、過去の違反による免許停止期間中だったことを考えると、被告の規範意識には問題がある。都議会議員として法令をより順守すべき立場だったことも踏まえると責任は重い」と指摘しました。

一方で「発覚後に強い社会的な非難を受けて議員を辞職している」などとして、懲役10か月、執行猶予3年を言い渡しました。

判決のあと裁判官は木下元議員に「現在は車を処分していて運転する環境にないと言いますが、執行猶予の3年を過ぎても自動車に関する罪を犯せば今回の件が考慮されることを理解して行動してください」と語りかけ、元議員は「はい、承知しました」と応えていました。

木下元都議「後悔しかありません」

裁判のあと、木下元東京都議会議員は記者会見を開き「多くの人の信頼を裏切ることになり、大変なご迷惑をおかけしました」と述べ、謝罪しました。

そのうえで「無免許運転で失ったことはあまりに多く、後悔しかありません。こうなるまで交通法規に対する規範意識が欠けていました。警察や検察による取り調べや裁判官からの言い渡しで、無免許運転の罪の重さを正しく認識するに至りました」と述べ、控訴はしない考えを明らかにしました。

また今後の政治活動について聞かれると「今は政治団体の解散など、さまざまな手続きを行っているところで、将来のことは何も考えられていません」と述べました。