スノーボード【詳細】17歳 村瀬心椛が銅メダル 女子ビッグエア

北京オリンピック、スノーボードの女子ビッグエアで村瀬心椛選手が銅メダルを獲得しました。17歳の村瀬選手は、冬のオリンピックで日本女子最年少でのメダル獲得です。

このほかの日本選手は、岩渕麗楽選手が前回のピョンチャン大会に続く4位、2大会連続出場の鬼塚雅選手は11位でした。

金メダルはオーストリアのアンナ・ガッサー選手で大会2連覇、銀メダルはニュージーランドのゾイ・サドフスキシノット選手でした。

17歳 村瀬 スロープスタイルの悔しさぶつけ銅メダル

村瀬心椛選手は、今大会最初の種目、スロープスタイルで目標のメダルからかけ離れた結果に終わりました。その悔しさをバネに変えて冬のオリンピックで日本の女子選手として最年少となる銅メダルを獲得する快挙を成し遂げました。
初出場の高校2年生、17歳の村瀬選手は、今月6日に行われたスロープスタイルの決勝で得意のエアで精彩を欠き、10位に終わりました。メダル候補と期待されながらの惨敗に「めちゃくちゃ悔しい。この悔しさをビッグエアにぶつけたい」と雪辱を誓っていました。

今大会は、村瀬選手と同じ17歳でメダル獲得が期待されたスキーフリースタイル女子モーグルの川村あんり選手とスノーボード女子ハーフパイプの小野光希選手が本来の力を出しきれず表彰台を逃すシーンも見られましたが、村瀬選手はスロープスタイルを終えたあと気持ちを切り替え調整を続けてきました。

そして予選では、完成度の高い回転技を成功させて2位で決勝に進み「気持ちはスロープスタイルと同じ。上を目指していくだけ」と冷静に話していました。

15日の決勝、3位で迎えた3回目の演技で逆転の金メダルを目指した技の成功はなりませんでしたが、オリンピックでは日本の女子選手として最年少となる17歳で銅メダルをつかみ、歴史を塗り替えました。
初出場で実力を発揮する難しさを感じながらも、今大会2種目めでようやく笑顔を見せました。
銅メダルを獲得し村瀬選手は競技直後のインタビューで「本当に夢みたいで信じられない。ここに来ることができたのもみなさんのおかげで、友達とか家族など私だけで取れたメダルではない」と話しました。

このあとセレモニーに臨んだ村瀬選手は再びインタビューに応じ、90点を超える得点をマークした2回目について「フロントサイドは大きく飛んでグラブをいれて、着地するというのを意識した。それをやらないと表彰台には上がれないと思っていたので、めちゃくちゃ走らせて飛べたので、よかったと思う」と振り返りました。
そして、「メダルを取るのが小さいころからの夢だった。本当にあきらめないできょうまでずっと練習してきてよかった」と笑顔で喜びを語りました。

4位 岩渕 3回目「立てなかったのが残念」

2大会連続の4位となった岩渕選手は「4年前から順位を変えることができなくてすごく悔しい気持ちがありますが、たくさんの人に応援してもらえたのは本当にうれしく思います」と話していました。
岩渕選手は3回目にこの大会誰も出していない縦に3回転する大技に挑戦しました。着地に失敗しましたがその挑戦に多くの選手が岩渕選手にかけつけ、ねぎらいました。
これについて岩渕選手は「あまり緊張していなくて自分のやることに集中できていたがやったのが初めてだったので、うまくあわせきることができなかった。立てなかったのがすごく残念です」と振り返っていました。

11位 鬼塚「この4年間は無駄じゃなかった」

11位の鬼塚選手は、1回目に横に3回転半する大技に挑みましたが転倒し激しく体を打ちつけました。それでも2回目にさらに難度の高い技に挑みました。

鬼塚選手は「2本目がすごく怖かったが自分を信じて頑張った。メダル取るには必要だと思って挑戦しました。この4年間は無駄じゃなかったと思います」と時折ことばに詰まりながら振り返りました。

<最終順位>※3回目終了

1位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
・スコア:185.50
 1回目得点:90.00
 2回目得点:86.75
 3回目得点:95.50
2位 ゾイ・サドフスキ シノット(ニュージーランド)
・スコア: 177.00
 1回目得点:93.25
 2回目得点:83.75
 3回目得点:30.25
3位 村瀬心椛(日本)
・スコア:171.50
 1回目得点:80.00
 2回目得点:91.50
 3回目得点:12.00
4位 岩渕麗楽(日本)
・スコア:166.00
 1回目得点: 83.75
 2回目得点:82.25
 3回目得点:37.00
5位 栄格(中国)
・スコア:160.00
 1回目得点:29.00
 2回目得点:85.75
 3回目得点:74.25
6位 メリッサ・ペイパーカンプ(オランダ)
・スコア:141.75
 1回目得点:64.25
 2回目得点:72.00
 3回目得点:69.75
7位 ジャスミン・ベイルド(カナダ)
・スコア:130.00
 1回目得点:68.75
 2回目得点:48.75
 3回目得点:61.25
8位 ローリー・ブルーアン(カナダ)
・スコア:115.00
 1回目得点:13.50
 2回目得点:86.25
 3回目得点:28.75
9位 テス・コーディ(オーストラリア)
・スコア:114.75
 1回目得点:85.00
 2回目得点:29.75
 3回目得点:8.50
10位 アニカ・モルガン(ドイツ)
・スコア:88.00
 1回目得点:15.50
 2回目得点:73.50
 3回目得点:14.50
11位 鬼塚雅(日本)
・スコア:65.25
 1回目得点:9.50
 2回目得点:54.50
 3回目得点:10.75
12位 ヘイリー・ラングラント(アメリカ)
・スコア:53.25
 1回目得点:25.25
 2回目得点:31.00
 3回目得点:22.25

<順位>※2回目終了時点

2回目の滑走を終え、日本勢は村瀬心椛選手が3位、岩渕麗楽選手が4位、鬼塚雅選手は大技に挑戦しましたが着地で手をついて11位となっています。
ここまでのトップはこの大会のスロープスタイルで金メダルを獲得したニュージーランドのゾイ・サドフスキ シノット選手です。

1位 ゾイ・サドフスキ シノット(ニュージーランド)
・スコア: 177.00
 1回目得点:93.25
 2回目得点:83.75
2位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
・スコア:176.75
 1回目得点:90.00
 2回目得点:86.75
3位 村瀬心椛(日本)
・スコア:171.50
 1回目得点:80.00
 2回目得点:91.50
4位 岩渕麗楽(日本)
・スコア:166.00
 1回目得点: 83.75
 2回目得点:82.25
5位 メリッサ・ペイパーカンプ(オランダ)
・スコア:136.25
 1回目得点:64.25
 2回目得点:72.00
6位 ジャスミン・ベイルド(カナダ)
・スコア:117.50
 1回目得点:68.75
 2回目得点:48.75
7位 テス・コーディ(オーストラリア)
・スコア:114.75
 1回目得点:85.00
 2回目得点:29.75
8位 ローリー・ブルーアン(カナダ)
・スコア:86.25
 1回目得点:13.50
 2回目得点:86.25
9位 栄格(中国)
・スコア:85.75
 1回目得点:29.00
 2回目得点:85.75
10位 アニカ・モルガン(ドイツ)
・スコア:73.50
 1回目得点:15.50
 2回目得点:73.50
11位 鬼塚雅(日本)
・スコア:54.50
 1回目得点:9.50
 2回目得点:54.50
12位 ヘイリー・ラングラント(アメリカ)
・スコア:31.00
 1回目得点:25.25
 2回目得点:31.00

<順位>1回目終了時点

1回目の滑走を終え、日本勢は岩渕麗楽選手が4位、村瀬心椛選手が5位、鬼塚雅選手は着地で転倒して12位となっています。

1位 ゾイ・サドフスキ シノット(ニュージーランド)
 1回目得点:93.25
2位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
 1回目得点:90.00
3位 テス・コーディ(オーストラリア)
 1回目得点:85.00
4位 岩渕麗楽(日本)
 1回目得点: 83.75
5位 村瀬心椛(日本)
 1回目得点:80.00
6位 ジャスミン・ベイルド(カナダ)
 1回目得点:68.75
7位 メリッサ・ペイパーカンプ(オランダ)
 1回目得点:64.25
8位 栄格(中国)
 1回目得点:29.00
9位 ヘイリー・ラングラント(アメリカ)
 1回目得点:25.25
10位 アニカ・モルガン(ドイツ)
 1回目得点:15.50
11位 ローリー・ブルーアン(カナダ)
 1回目得点:13.50
12位 鬼塚雅(日本)
 1回目得点:9.50

<出場選手>

予選1位 ゾイ・サドフスキ シノット(ニュージーランド)
予選2位 村瀬心椛(日本)
予選3位 岩渕麗楽(日本)
予選4位 ローリー・ブルーアン(カナダ)
予選5位 鬼塚雅(日本)
予選6位 アンナ・カッサー(オーストリア)
予選7位 テス・コーディ(オーストリア)
予選8位 アニカ・モルガン(ドイツ)
予選9位 栄格(中国)
予選10位 ジャスミン・ベイルド(カナダ)
予選11位 メリッサ・ペイパーカンプ(オランダ)
予選12位 ヘイリー・ラングラント(アメリカ)

ビッグエアのルール等

ビッグエアは急斜面のジャンプ台からジャンプして空中演技「エア」を行い、難度や完成度、着地の美しさなどで得点を競います。
ハーフパイプに比べてジャンプの飛距離が大きいので、よりダイナミックな技が出やすいのが特徴です。
採点の対象となるのは「技の難度」「完成度」「演技全体の技の多様性」など。
6人のジャッジが採点し、スコアの最高点と最低点を除いた4人の点数の平均点が演技の点数となります。
決勝は3回滑走し、そのうち成績のよい2回のスコアの合計で順位が決まります。