“高齢者施設の3回目接種 早期終了へ最大限努力” 後藤厚労相

新型コロナワクチンの3回目接種をめぐり、後藤厚生労働大臣は、衆議院予算委員会で、重症化リスクの高い高齢者施設の利用者や職員への接種をできるだけ早期に終えられるよう最大限の努力をする考えを示しました。

衆議院予算委員会で、後藤厚生労働大臣は、新型コロナワクチンの3回目接種について「2月のできるだけ早期に一日100万回までペースアップすることを目指すとの明確な目標を掲げている」と述べました。

そのうえで、重症化リスクの高い高齢者施設の利用者や職員への3回目の接種に関し「高齢者施設での3回目の接種は特に重要だと認識しているので最大限の努力をしたい」と述べました。

一方、後藤大臣は、14日午前の質疑で高齢者施設の接種を今月中にすべて終えるよう求められたのに対し「そういうことで努力させていただきたい」と述べました。

この答弁をめぐって、午後の質疑で「今月中に終えられるよう努力するのか」と問われたのに対し、後藤大臣は「できるかぎり早くということで今月中までに接種を終えると申し上げている訳ではない。高齢者の施設については、1つずつ、いま地方自治体とも、どういうふうにしたら打てるのかということを丁寧に相談している」と述べました。

また、5歳から11歳の子どもへのワクチン接種について、後藤厚生労働大臣は「審議会での議論を踏まえ、保護者が子どもに接種を受けさせるよう努めなければならない『努力義務』は適用しないことにした。本人や保護者が安心して接種を受けられることが重要で引き続きワクチンの有効性、安全性などに関する情報を丁寧に説明し、接種前後の相談体制の準備にも万全を期していきたい」と述べました。

一方、斉藤国土交通大臣は、公共交通機関での新型コロナ対策に関連して「先月25日に政府の基本的対処方針が改定され、不織布マスクを推奨する旨が盛り込まれたことから、国土交通省としても、鉄道事業者に対して利用者の方々へのマスク着用の呼びかけを行うにあたって不織布マスクが推奨される旨を踏まえるよう働きかけたい」と述べました。