新潟 工場火災で死亡の4人 清掃作業中に火災に巻き込まれたか

新潟県村上市の菓子メーカー「三幸製菓」の工場から火が出て5人が死亡した火災で、このうち4人の女性従業員は、休憩時間に入った生産ラインの清掃作業中に火災に巻き込まれた疑いがあることが、会社などへの取材で分かりました。

11日、新潟県村上市にある三幸製菓の荒川工場から火が出て南側の棟が全焼し、いずれも清掃作業を担当するアルバイト従業員の、近ハチヱさん(73)と渡邊芳子さん(71)、齋藤慶子さん(70)、伊藤美代子さん(68)の4人が死亡したほか、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。

現場にいた20代の男性従業員2人と現在も連絡が取れておらず、警察はこのうちの1人とみて確認を進めるとともに、14日も捜索を続けることにしています。

会社などによりますと、この棟には従業員30人ほどがいて、せんべいやあられを作っていましたが、火が出たのは生産ラインが50分間の休憩時間に入った時だったということです。

ふだんは、この休憩時間を利用して生産ラインの清掃を行うことになっていて、女性従業員4人はこの清掃作業中に火災に巻き込まれた疑いがあるということです。

一部の従業員は、菓子のかすから火が出たなどと説明しているということで、警察は出火原因や避難の状況についてさらに調べています。

避難した従業員「煙に気付くとすぐに停電 真っ暗で煙が充満」

出火当時、工場内にいた従業員が避難したときの緊迫した状況を証言しました。

従業員は、「煙に気付いたあとすぐに工場は停電した。真っ暗で煙が充満している中、必死に外に避難したが、外に出たあと顔を見ると鼻と口が真っ黒になっていた。自分が逃げようとしたときには、玄関の手前にある防火シャッターがすでに閉まっていて、脇にある防火扉を開けて避難した。自分は玄関付近にいたので逃げることができたのだと思う。停電していたうえ煙が充満していたので、防火扉に気付かなかったら避難は難しかったかもしれない」と話していました。

工場の前 従業員が花を手向ける

三幸製菓の工場の前では13日、花を手向ける従業員の姿が見られました。

従業員の女性は、積もった雪の上に花束を供えると、静かに手を合わせ、亡くなった人たちを悼んでいました。

女性は「亡くなった方たちに直接お会いしたことはないですが、ロッカーの名札などで名前を見ていました。亡くなった方の無念さを思い、花を手向けました」と話していました。