アイスホッケー【詳細】日本 準々決勝でフィンランドに敗れ6位

北京オリンピックのアイスホッケー女子で、日本代表「スマイルジャパン」は12日、準々決勝でフィンランドに1対7で敗れました。日本は前回ピョンチャン大会に続いて6位で大会を終えました。

世界ランキング6位の日本は予選リーグ・グループBの1位で初めて決勝トーナメントに進み、準々決勝で世界ランキング3位、前回大会銅メダルのフィンランドと対戦しました。

日本は第1ピリオドの開始直後にペナルティーで1人少ないパワープレーのピンチを迎えて先制点を奪われ、さらに1点を追加されました。
それでも15分、期待の20歳のフォワード、志賀紅音選手が右サイドから速攻でゴールキーパーの股を抜く鮮やかなシュートを決めて1点を返し、第1ピリオドを1対2で終えました。
続く第2ピリオド、日本は相手の素早く力強い攻撃に押される展開となり、2点を失いました。
さらに第3ピリオドもフィンランドの攻撃を止めることができず、3点を追加されて1対7で敗れました。

日本は立ち上がりの連続失点で主導権を握られ、攻めても少ないチャンスを生かし切ることができず、初めての準決勝進出はなりませんでした。

この結果、日本は前回ピョンチャン大会に続いて6位で大会を終えました。

各選手談話

キャプテンの大澤ちほ選手は「4年間やってきたことは出しきれたと思う。本当に相手が上手だった。1本1本のシュートをしっかり決められ、点差をどんどん離された。フィンランドは攻撃も守備もすべてスマートでどんな場面でも自分たちのリズムを作っているチームだと感じた」と相手の強さをたたえていました。
今後に向けては「得点のチャンスがなかったわけではないので、そこを決め切ることができればベストフォーに進んでいけると強く感じた。得点力が大事だと思うので、もっと努力しないといけない」と意気込みを語りました。
最後に日本からの応援について聞かれると「1試合目からびっくりするくらいの応援を感じた。自分たちが積み重ねてきたことや4年間の思いを出しきれた大会だったので、伝わっていたらいいなと思う」と晴れ晴れとした表情で話していました。

この試合で日本の唯一の得点を決めた20歳の志賀紅音選手は「負けて悔しい。これが今の自分たちの実力なんだと感じた」と振り返りました。
そして「こういう勝負のかかった試合で100%の力を出せるのが強いチームだと思うので、そういうところは見習ってどんどん実力をあげていかないといけない。その強い相手からゴールを決められたのは自信につながったし、フィジカル面でも通用する部分はあった。今後につながるいい試合だった」と話していました。

今大会を集大成と位置づけて臨んだチーム最年長の39歳、久保英恵選手は「トップレベルのチームは強かった。個人的に何もできなかったのが悔しい。チャンスがなかったわけではないので、しっかり決められればもっと対等に戦えたのではないかと思う」と悔しそうに振り返っていました。後輩たちに向けては「次の世代にはメダルを目指せるチームを作ってもらいたい」と期待を込めて話していました。

日本の飯塚祐司監督は「力の差をまざまざと見せつけられ、大きな壁があると実感した。立ち上がりで圧倒され相手についていくのがやっとで、対応できる選手は少なかった。選手層の厚さがまだないので、ゲーム終盤に苦しくなって大量失点になってしまった」と振り返りました。
そして、日本がさらに上位を目指すために必要なことについては、「高いレベルのチームと強化試合や国際大会で戦い、慣れることだ。試合の入りからこのプレーのスピードに対応できるチーム作りをしなければならない」と話していました。

【試合詳細】(日本は白のユニホーム)

【スタメン】(カッコ内数字は今大会得点数)
先発出場する第1セットのメンバーは予選リーグ4試合と変わりません。
1 藤本那菜=GK
3 志賀 葵/4 床亜矢可(1)/14床秦留可(3)/15浮田留衣(2)/16志賀紅音(1)
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30小西あかね=GK
2 小池詩織(1)/8 細山田茜(1)/10米山知奈(2)/19大滝知香/23山下 光(1)
6 鈴木世奈/7 川島有紀子/12大澤ちほ/18高 涼風/27小山玲弥
28山下 栞/11三浦芽依/13藤本もえこ/21久保英恵/22獅子内美帆

試合開始(現地16:40)

準々決勝、日本とフィンランドの試合が始まりました。
1ピリオドは20分間で第3ピリオドまで戦います。

第1ピリオド 残り19分10秒 日本が反則で選手が2分間の退場

第1ピリオド開始早々、日本は浮田留衣選手がペナルティーをとられ、相手が1人多い2分間のパワープレーのピンチを迎えました。

第1ピリオド 残り17分52秒 フィンランドが先制

日本はパワープレーのピンチでフィンランドにロングシュートを決められ、先制されました。

第1ピリオド 残り15分28秒 フィンランドが追加点

開始4分すぎに日本はさらに失点。フィンランドに立て続けにゴールを決められ、序盤で2点を追う展開となりました。

第1ピリオド 残り14分18秒 日本 初のパワープレーも得点ならず

日本は相手の反則で1人多いパワープレーのチャンスを初めて迎えましたが、シュートを打つことができませんでした。

第1ピリオド 残り10分ごろ 日本初シュート

開始9分すぎ、日本はようやく最初のシュート。床秦留可選手がゴール裏から回り込んで狙いましたが、得点にはなりませんでした。

第1ピリオド 残り8分37秒 日本 2回目のPPも得点ならず

日本は2回目のパワープレーのチャンスを迎え、浮田留衣選手などがシュートを打ちましたが、ここも得点できませんでした。

第1ピリオド 残り4分59秒 日本初得点 日本 1-2 フィンランド

日本は20歳のフォワード、志賀紅音選手が右サイドの速攻から鮮やかにゴールキーパーの股を抜くシュートを決め、1点を返しました。志賀紅音選手は今大会2ゴールめです。日本がゴールした後、おなじみの嵐の「Happiness」が会場に流れました。

ここまでのシュート数は日本の5本に対しフィンランドは15本です。

第1ピリオド 終了 日本 1-2 フィンランド

第1ピリオド残り34秒から日本はパワープレーのチャンスを迎えました。得点はなりませんでしたが、このパワープレーは第2ピリオドまで持ち越され、開始1分26秒まで続きます。
第1ピリオドのシュートの数は日本が8本、フィンランドが18本で序盤は相手に圧倒されましたが、日本も前線での守備から徐々にリズムを取り戻し、攻撃でもいい形を作り始めています。

第2ピリオド 日本 開始からパワープレーも得点はならず

第2ピリオドが始まりました。日本は引き続きパワープレーのチャンスで、浮田留衣選手がシュートを狙いましたがゴールはなりませんでした。

第2ピリオド 残り14分59秒 日本 自陣でのフェイスオフから失点

日本は立ち上がりから次々とシュートを狙い、優位に試合を進めていましたが、開始5分すぎ、日本は自陣でのフェイスオフからパックを奪われるとゴール前の混戦からゴールキーパーの藤本選手がパックをはじいたところを押し込まれ、1点を追加されました。日本は再び2点を追いかける形となりました。フィンランドのシュートはこれで20本になりました。

第2ピリオド 残り11分31秒 日本失点 日本 1-4 フィンランド

さらにフィンランドが追加点。ゴールキーパー藤本那菜選手の肩の上を抜く見事なシュートを決められ、1対4となりました。

第2ピリオド 終了 日本 1-4 フィンランド

小山玲弥選手と高涼風選手が混戦から立て続けにシュートを打ちましたが、パックはゴールの枠にはじかれ惜しくも得点なりませんでした。第2ピリオドのシュートの数は日本が11本、フィンランドが17本、第1ピリオドとの合計のシュート数は日本の19本に対しフィンランドは35本です。

第3ピリオド 開始直後に失点 日本 1-5 フィンランド

最終の第3ピリオドが始まりました。日本はここまで相手の速くて力強い攻撃に押される展開が続いています。そして開始直後、日本はフィンランドに守りを崩されてフリーでシュートを打たれ、追加点を決められました。

第3ピリオド 残り11分32秒 フィンランド追加点 5点差に

日本はフィンランドにゴール後方にいた選手からパスを受けた選手のシュートが決まって6点目を失いました。

第3ピリオド 残り7分31秒 フィンランド追加点 6点差に

勢いに乗るフィンランドはさらに追加点で7点目。
日本はゴールキーパーが藤本選手から、小西あかね選手に交替しました。

第3ピリオド終了 日本 1-7 フィンランド

日本代表「スマイルジャパン」は準々決勝で世界ランキング3位のフィンランドに1対7で敗れました。

日本の選手たちは、ゲームセットのあとセンターラインの近くで横一線に並び、自陣のゴール付近で喜びを分かち合うフィンランドの選手たちを見つめていました。特に、キャプテンの大澤ちほ選手は悔しさをこらえきれず大粒の涙を流していました。すると大澤選手にフィンランドの選手のうちの何人かが駆け寄りました。
大澤選手が2018年から3年間、スウェーデンのリーグのチームに所属していた時の同僚の選手たちで、体格の良い6人の選手が大澤選手を囲むと、1人1人がその小さな体を強く抱きしめました。フィンランドの選手たちからは「ありがとう。日本はいいチームだね」と声をかけられたという大澤選手。涙を拭いながらフィンランドに日本の分まで準決勝で頑張ってほしいという思いを伝え、最後は笑顔で日本代表チームの列へと戻っていきました。