コアラを「絶滅危惧種」に指定 保護急ぐ オーストラリア政府

オーストラリア政府は、東部の州などに生息するコアラを「絶滅危惧種」に指定し、保護に向けた活動を急ぐことにしています。

12日から絶滅危惧種に指定されたのは、オーストラリア東部のクイーンズランド州と最大都市シドニーのあるニューサウスウェールズ州、それに首都キャンベラがある特別地域に生息するコアラです。

環境保護団体のWWF=世界自然保護基金などによりますと、2020年のコアラの個体数は、およそ20年前に比べクイーンズランド州で半分に、ニューサウスウェールズ州で40%から70%ほどにまで減少したと推計されています。

リー環境相は、指定に先立って11日に開いた会見で、コアラは気候変動による干ばつや失明などを引き起こす感染症の拡大に加え、2019年から翌年にかけて続いた大規模な森林火災などで住みかを奪われているとして保護が最優先だと訴えました。

オーストラリア政府は、今後4年間で5000万オーストラリアドル、日本円にしておよそ41億円の予算をあてていて、コアラのやけどや感染症の治療と生息地の回復といった保護に向けた活動を急ぐことにしています。