東京都 新型コロナ 9人死亡 新たに1万8660人感染確認

東京都内の11日の感染確認は1万8660人で、3日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。
また、都は感染が確認された9人が死亡したと発表しました。

東京都は11日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」までの1万8660人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

金曜日としては、最も多かった1週間前の今月4日より1100人余り減り、3日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。

また、11日までの7日間平均は1万7687.1人で、前の週のおよそ1.02倍となりました。

10日より162.6人減っています。

7日間平均が前の日より減少するのは、これで3日連続です。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は814人でした。

11日に確認された1万8660人の年代別は
▽10歳未満が2742人
▽10代が2063人
▽20代が3091人
▽30代が3318人
▽40代が3215人
▽50代が1961人
▽60代が984人
▽70代が671人
▽80代が423人
▽90代が179人
▽100歳以上が11人
▽年代が分からない人が2人でした。

65歳以上の高齢者は1712人で、全体の9.2%でした。

感染経路がわかっているのは6951人で、このうち「家庭内」が4722人と最も多く、67.9%を占めています。

次に多い「施設内」は18.9%に当たる1315人で、このうち保育園と幼稚園で合わせて416人、小学校で263人、高齢者施設で276人、医療機関で83人の感染が確認されました。

また、自宅療養中の人は8万7538人でした。

医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するかを調整中の人は8万6576人となり、過去最多となりました。

一方、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、11日時点で10日より3人減って61人でした。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は11日時点で173人で10日より6人減りました。

また都は、感染が確認された20代、50代、70代、80代、それに90代の男女合わせて9人が死亡したことを明らかにしました。

病床使用率は58.6%(11日時点)

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、10日より1ポイント上昇し、11日時点で58.6%になりました。

緊急事態宣言発出の指標は(11日)

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合の、いずれかが30%から40%となり、かつ、新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、11日時点で23.1%となり、10日から0.7ポイント減少しました。

対象となる重症の患者は、これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、それに、これらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。

また、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、11日の時点では14.9%となり、前回発表があった9日の時点よりも0.5ポイント上昇しました。

そして、新規陽性者数の7日間平均は、11日時点で1万7687.1人で、10日より162.6人減りました。