“二刀流”平野歩夢が金 ほかにも複数競技取り組む選手が活躍

スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手は去年の夏はスケートボードで東京オリンピックに出場した“二刀流”で知られていますが、今回の北京オリンピックでは、ほかにも複数の競技に取り組む選手たちが活躍を見せています。

スキーフリースタイル男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真選手は、フィギュアスケートやスノーボード、それに飛び込みや体操に挑戦し、さまざまな競技を練習に取り入れる「クロストレーニング」から、モーグルに生かせる動きのヒントを求めました。

また、同じ男子モーグルの原大智選手も前回のピョンチャン大会で銅メダルを獲得したあと、おととし競輪選手としてデビューし、モーグルと競輪の“二刀流”として活動しながら北京大会出場を果たしました。

“「マルチスポーツ」燃え尽き症候群の防止などメリットも”

複数の競技に取り組む「マルチスポーツ」に詳しい帝京大学の大山高准教授によりますと、アメリカやニュージーランドなどではマルチスポーツの研究が進んでいて、競技能力の向上やけがの軽減、それに燃え尽き症候群の防止といったメリットがあるとする研究結果が出ているということです。

大山准教授は「日本ではまだまだマルチスポーツは根づいておらず、研究もされていない。海外では中学生の世代で3つぐらいのスポーツをやっているのが平均で、平野選手などが注目されて“二刀流”という言葉が世の中に出てくるようになり、マルチスポーツが広がるいい機会になったと思う」と話していました。

そのうえで、特に子どもが複数の競技に触れることのメリットについて、「興味や関心を持つきっかけの幅が広がり、自分の体の動かし方を知ることができて健康面でも応用がきく」と指摘します。

そして「野球の大谷翔平選手がバドミントンや水泳をやっていたり、テニスの錦織圭選手がサッカーをやっていたりするなど日本のトップアスリートも複数の競技を経験している。1つのスポーツに絞ることを美徳とするのではなく、いろいろな競技を経験して一流になれるということを発信していってほしい」と話していました。