新型コロナ感染急拡大 “自宅療養” 家庭内感染防ぐ対策に苦労

新型コロナウイルスの感染急拡大で、千葉県内の自宅療養者は第5波のピーク時の3倍近くにあたるおよそ3万人にのぼっています。自宅療養を行った女性は、子どもにうつさないように、使い捨ての手袋をしたうえで、さらに消毒をして子どもの世話をするなど、家庭内で感染を広げない対策に苦労したと話しています。

4歳の子どもがいる40代の女性はー

千葉市に住む40代の女性は、先月中旬、感染が確認され、軽症だったことから、自宅で療養しました。

女性は、夫と子ども2人と暮らしていて、当時、女性以外の3人は陰性だったため、部屋を分けて生活することにしました。

しかし、4歳の次男はまだ幼いため、女性は次男と同じ部屋で生活をすることにしました。

このとき、次男にうつさないように、常に不織布のマスクを着用し、こまめな手洗いを心がけるとともに、次男に触れる際は使い捨てのゴム手袋をして、その上からさらに消毒をすることや、トイレや浴室は使うたびにアルコール消毒を行ったということです。

家族に感染を広げず療養期間を終えることができたということですが、家庭内で感染を広げない対策に非常に苦労したと振り返ります。

女性は「下の子が年少で、私と一緒に過ごさないと生活が成り立ちませんでした。お風呂は自分が最後に入って、その後はアルコール消毒をしました。不安を持ったまま過ごしました」と話していました。

最終的に家族全員が感染したという女性はー

一方、自宅療養中、感染対策に気をつけたものの、結局、家族全員が感染したという千葉市の別の女性は「熱で頭がもうろうとなり、気をつけるべきところがおろそかになったかもしれない」として、家庭内で誰かが感染したことを想定して日頃から話し合って準備しておくべきだったと話しました。

千葉市に住む40代の女性は、先月中旬、のどの痛みや発熱があり、医療機関を受診したところ、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

女性は軽症と診断され、自宅療養をしましたが、熱が39度まであがった日が3日間あり、のどには針が刺さったような痛みがあって非常につらかったと話しています。

女性は娘3人と一緒に暮らしていて、部屋やトイレなどスペースを分けて、感染を広げないよう気をつけていましたが、最終的に全員が感染してしまったと話します。

女性は「何日かしてから歯磨き粉や歯ブラシを同じ場所に置いていたことに気付きました。熱で頭がもうろうとして、気をつけるべきところがおろそかになったかもしれない。いろいろなところに気付くことができなかった」と話しました。

そのうえで、家庭内で誰かが感染したときにどのように隔離をして生活するかなど、日頃から家族で話し合って準備をしておくべきだったと話していました。