仏 ワクチン抗議デモ 車列組んでパリへ 警察はデモ禁止し警告

フランスでは飲食店などで新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務づけられていることに抗議して、各地から車列を組んで首都のパリを目指すデモが行われています。警察はこうしたデモを禁止し、道路を封鎖した場合は禁錮刑の可能性もあると警告しています。

フランスでは飲食店や長距離の交通機関を利用する際に新型コロナのワクチン接種証明の提示が義務づけられていることに抗議して各地から車列を組んでパリを目指すデモ行進が行われています。

これはカナダでワクチン接種の義務化に抗議するトラックの運転手が道路を封鎖し物流をまひさせたことに触発された動きで、フランス各地を出発した車列は11日夜にパリに集結する見通しです。

パリの警察は10日、車列によるデモを禁止し、道路を封鎖した場合は最大で2年の禁錮刑と日本円でおよそ60万円の罰金が科される可能性があると発表しました。

マクロン政権は多くの場所で接種証明の提示を義務づけることでワクチン接種を推し進めていて、先月は一日の感染者数が多い日で50万人を超えていたのに対し最近では20万人前後になっています。

ことし4月に行われる大統領選挙では新型コロナ対策でどこまで成果を挙げたかも問われるだけに、マクロン大統領はワクチン接種に反対する動きに神経をとがらせています。