マツダ 営業損益が一転黒字に コスト削減の効果 9か月決算

自動車メーカーのマツダの去年12月までの9か月間の決算は、半導体不足の影響などで販売台数は横ばいだったものの、コスト削減が進んだことから、営業損益が前の年の赤字から一転して636億円の黒字となりました。

マツダが10日、発表した去年12月までの9か月間のグループ全体の決算は、売り上げは前の年の同じ時期と比べて10%増えて2兆1623億円、営業損益は前の年の319億円の赤字から一転して636億円の黒字となりました。

これは世界的な半導体不足や新型コロナの感染拡大で、東南アジアからの部品供給が滞った影響で、前の年とほぼ同じ販売台数にとどまったものの、コスト削減に取り組んだことや、車の需要の高まっているアメリカ市場などで販売促進のための費用を抑えたためです。

一方、今年度1年間の業績見通しについては、売り上げはこれまでの予想より1000億円少ない3兆1000億円、営業利益はコスト削減の取り組みをさらに進めるとして、170億円多い820億円になるとしています。

マツダは「原材料価格の高騰や半導体不足の影響などで厳しい状況ではあるものの、経営基盤の強化の取り組みを緩めることなく、本格的な成長を実現していきたい」としています。