東京都心 オフィス空室率 3か月連続で前月下回るも依然高水準

東京都心の1月のオフィスの空室率は6%余りと、3か月連続で前の月を下回ったものの、ほぼ横ばいでした。空室率は依然として高い水準が続いています。

オフィス仲介大手の「三鬼商事」は毎月、1フロアの面積が100坪以上あるオフィスビルの空室率や賃料などを調査しています。

それによりますと、千代田区や港区など東京都心の5つの区にある2600棟の1月の平均の空室率は、前の月よりも0.07ポイント低下し6.26%でした。

これは医療や建設関係の企業で、移転などに伴いオフィスの床面積を増やす動きがあったことに加え、解約が少なかったことも要因で、空室率が前の月を下回るのは3か月連続です。

ただ、テレワークが普及するなかで、オフィス需要は引き続き弱い状態が続いていて、空室率は依然として高い水準となっています。

内訳は、
▽港区が8.46%
▽中央区が5.75%
▽新宿区が5.74%
▽渋谷区が5.34%
▽千代田区が4.74%となっています。

一方、賃料は18か月連続で下落していて、1坪当たりの平均賃料は2万508円と、前の年の同じ月と比べて1300円余り下がりました。