東京 江東区 子どものワクチン接種券発送も確保は2割程度

5歳から11歳までの子どもの新型コロナウイルスワクチン接種を来月から始める予定の東京 江東区は10日、接種券を発送しました。
一方で、現状で国から示されているワクチンの量は対象者の数の2割ほどにとどまっていることから「確保の見通しを早く示してほしい」としています。

5歳から11歳までの子どもの新型コロナウイルスワクチン接種について江東区は、国の方針に従って3月5日から始める予定です。

10日朝は、対象になるおよそ3万2000人分の接種券が区役所に届き、担当者が箱を開けて中の接種券を確認するとともに、段ボールの数を確認していました。

区では、区の施設での集団接種と小児科医がいる病院やクリニックでの個別接種で週に1700人分の枠を用意して接種を進める予定です。

しかし、国からワクチンが供給される具体的なメドがたっているのは現状ではおよそ6000人分と、対象者全体の2割程度にとどまるということです。

このため区では、予約を開始する2月21日については、基礎疾患のある子どものみに受け付けを制限し、翌日から基礎疾患のない子どもたちも受け付ける予定です。

また、予約が埋まってしまった場合には、次の予約開始の見込みはたっていないということです。
江東区の新型コロナウイルスワクチン接種推進室の根本将司課長は「区内でも子どもの間で感染が相次いでいて、早く打ちたいと期待の声がある一方で、副反応など不安の声も聞かれる。区としては希望する子どもを待たせずに打てる態勢を作りたいので国には早くワクチンのメドをつけてほしい」と話しています。