フィギュアスケート【詳細】鍵山が銀メダル 宇野が銅 羽生4位

北京オリンピック、フィギュアスケートの男子シングルは、後半のフリーが行われ、18歳の鍵山優真選手が合計310.05で銀メダル、宇野昌磨選手が合計293.00で銅メダルを獲得しました。
3連覇を狙った羽生結弦選手は4回転半ジャンプ(=クワッドアクセル)に挑みましたが成功せず、4位でした。

男子シングルは、8日行われた前半のショートプログラムで上位24人による後半のフリーが行われました。

前半2位の鍵山選手は、冒頭の4回転サルコーをきれいに決めたあと、4回転ループで片手をつきましたが、その後はすべてのジャンプを成功させて加点を伸ばしました。
そして、スピンとステップはすべて最高評価のレベル4を獲得し、表現力も高く評価されてフリーでも2位に入り、合計得点で310.05をマークし、史上3人目となる300点超えで銀メダルを獲得しました。
18歳の鍵山選手は、この種目で日本人最年少となるメダル獲得となりました。

ショートプログラム3位の宇野選手は、4回転サルコーを両足で着氷し、4回転フリップで転倒するミスがありましたが、その後は演技を立て直し、4回転トーループからの連続ジャンプなどを決めました。
さらに情感あふれる演技が評価され、フリーで187.10をマークして合計293.00で3位に入り、銅メダルを獲得しました。
宇野選手は、前回大会の銀メダルに続き2大会連続のメダル獲得となりました。

この種目で94年ぶりとなる大会3連覇を狙った羽生選手は、冒頭で世界で誰も成功させていない4回転半ジャンプ・クワッドアクセルに挑みましたが転倒し、成功とはなりませんでした。
羽生選手はフリーで3位の188.06をマークして合計283.21で4位。3連覇を逃しましたが、4回転半ジャンプは回転不足ながら国際スケート連盟の公認大会で初めて認定されました。

金メダルは、アメリカのネイサン・チェン選手で、4種類の4回転ジャンプが入る高難度のプログラムで、ジャンプ7本をすべて成功させ、218.63をマークし合計得点は332.60でした。

銀メダル 鍵山「自分の成長を感じている」

鍵山選手は後半のフリーで201.93をマークし、合計310.05で、銀メダルを獲得しました。18歳の鍵山選手は、この種目で日本人最年少となるメダル獲得です。
鍵山選手は4回転ジャンプなどすべてのジャンプで着氷し、201.93、ショートプログラムとの合計で自己ベストを更新する310.05をマークしました。

鍵山選手は神奈川県出身の18歳。父親でコーチを務める正和さんは、アルベールビルとリレハンメルの2大会に出場したオリンピアンです。
鍵山選手は当時、難しいとされた4回転ジャンプに挑むなど、現役時代、ジャンプが得意だった正和さんの指導のもと、安定感のあるジャンプを武器にユースオリンピックで優勝するなど頭角を現しました。

昨シーズン、シニアデビューすると浅田真央さんを担当した振り付け師のローリー・ニコルさんに指導を仰ぐなどして、課題だった表現力に磨きをかけてきました。おととし行われたグランプリシリーズのNHK杯で初優勝すると、全日本選手権で羽生選手と宇野選手に次いで3位に入り、次世代のホープとして注目を集めました。

去年3月の世界選手権は初出場ながら2位と躍進し、2年目の今シーズンは新たな4回転ジャンプの習得に力をいれたほか、自由な発想で踊るコンテンポラリーダンスに取り組むなど自分に足りないと感じる要素を貪欲に吸収してきました。
そして、グランプリシリーズで2連勝し、世界ランキングで初の1位に立つまでに成長を遂げました。

今大会に向けては自身にとって3種類目の4回転ジャンプ、4回転ループを構成に入れるなど攻めの姿勢を貫き初出場のオリンピックで銀メダルという結果を手にしました。

鍵山選手は「オリンピックを夢として頑張ってきた数年間がすべてつまった銀メダルだ。今まで苦しいこともあったが、それを乗り越えての演技や結果で自分の成長を感じている」と喜びを口にしていました。
そして、「フリーの演技で、試合が終わってしまうと考えて、今大会で初めて緊張してしまった。ただ悔いがないように全力でやろうと思っていて、それができてよかった」とほっとした表情を見せていました。
また父でコーチの正和さんについて「おめでとうということばをかけられた。オリンピックを目指した数年間、一緒に頑張っていろいろなことを経験してきたので、一緒に喜びをわかちあえたのはいいことだと思う」と話していました。
今後については、「もっとオールラウンダーに近づいていきたい。優勝したネイサン・チェン選手や羽生結弦選手、宇野昌磨選手のように演技やステップなどいろんな部分が評価される選手になりたい」とさらなる飛躍を誓いました。

【鍵山選手のフリー演技詳細】
<得点>201.93(フリー順位2位)
▼技術点:107.99(※GOE=出来栄え点)
1 4回転サルコー 14.13(GOE4.43)
2 4回転ループ(4分の1回転不足) 5.85(GOE-4.65)
3 4回転トーループ 13.30(GOE3.80)
4 トリプルアクセル+2回転トーループ 12.04(GOE2.74)
5 足替えシットスピン(レベル4) 3.90(GOE0.90)
6 ステップシークエンス(レベル4) 5.46(GOE1.56)
7 4回転トーループ+シングルオイラー+2回転サルコー 15.01(GOE2.58)
8 3回転フリップ+3回転ループ 13.19(GOE1.97)
9 トリプルアクセル 10.63(GOE1.83)
10 コレオシークエンス 4.93(GOE1.93)
11 足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.80(GOE1.30)
12 フライング足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.75(GOE1.25)
▼演技構成点: 93.94
 スケートの技術:9.50
 演技のつなぎ:9.18
 演技表現:9.36
 振り付け:9.50
 音楽の解釈:9.43

鍵山選手は冒頭の4回転サルコーをきれいに決めましたが、今大会に向けて練習してきた3種類目の4回転ジャンプ、4回転ループはバランスを崩して片手をつき、こらえながらの着氷となりました。しかし、その後は4回転トーループやトリプルアクセルからの連続ジャンプを落ち着いて決め、基礎点が1.1倍になる演技後半にも4回転トーループからの3連続ジャンプや3回転フリップと3回転ループの連続ジャンプ、トリプルアクセルを成功させました。
ジャンプの出来栄え点は、片手をついた4回転ループが回転不足で減点されてマイナス4.65でしたが、4回転サルコーが4.43、4回転トーループが3.80と極めて高い評価を得ました。
スピンとステップはすべて最高評価のレベル4を獲得し、技術点は金メダルを獲得したアメリカのネイサン・チェン選手に次ぐ107.99となりました。
また映画「グラディエーター」の曲にあわせて力強い演技を披露し、表現力などを示す演技構成点が5つの項目すべてで9点台を獲得し、出場選手3番目の93.94となりました。

銅メダル 宇野「これからも新たな挑戦を続けていきたい」

宇野選手は187.10をマークし、合計293.00で3位となり銅メダルを獲得しました。宇野選手は、前回大会の銀メダルに続き2大会連続メダルとなりました。
冒頭の4回転ループは流れるように着氷させましたが、続く4回転サルコーはこらえながらの着氷となり、4回転フリップは手をついて転倒しました。
しかし、基礎点が1.1倍になる演技が後半の4回転トーループからの連続ジャンプは着氷させました。また、ステップと3つのスピンすべてで最高評価のレベル4を獲得しフリーで187.10、合計で293.00で自己ベストをマークしました。

宇野選手は愛知県出身の24歳。5歳の時、地元のスケートリンクで浅田真央さんに声をかけられたことをきっかけにスケートを始めました。ジュニア時代から4回転ジャンプや豊かな表現力で世界の舞台で活躍し、シニアに転向してからは世界で初めて4回転フリップを成功させました。
初出場となった前回のピョンチャンオリンピックでは、羽生選手に次ぐ銀メダルを獲得しました。
ピョンチャン大会の後は一時、不調に陥り表彰台に上がれない試合が増えるなどスケートへの思いが揺らぐこともありましたが、おととしから練習拠点をスイスに移してトリノオリンピック銀メダリストのステファン・ランビエールさんに指導を仰ぎモチベーションを取り戻しました。
今シーズンはランビエールコーチの期待に応えたいと世界のトップを目指すと誓い、自身が跳ぶことができる4種類の4回転ジャンプ、すべてを入れ込む構成に挑戦することを決めました。
“成長”をテーマに掲げて臨んだ今大会は3位で迎えた後半のフリーでジャンプなどにミスが出たものの、自己ベストを更新して2大会連続となるメダルを獲得しました。

宇野選手は「たくさんミスが出てしまった。演技をしている時は気がつかなかったが、緊張していたこともあって、もう一回やっていいと言われても同じ演技になると思う。悔しいという気持ちより、この4年間いろいろなことがあった中でこの大会に出場できて、3位という成績が出せたことをうれしく思う」と話し、銅メダルの喜びを口にしました。
そのうえで、「今の構成や練習を数年続けていけばもっとレベルが上がって、今のネイサン・チェン選手のような位置で戦うことも可能だと思う。これからも新たな挑戦を続けていきたい」と今後に向けた決意を話しました。
「僕のスケート人生はまだまだ続く」と語る宇野選手はオリンピックという舞台で目標とする世界トップに立つことは叶いませんでしたが、ここから夢に向かってまた新たな一歩を踏み出すことになります。

【宇野選手のフリー演技詳細】
<得点187.10>(フリー順位5位)
▼技術点:96.24(※GOE=出来栄え点)
1 4回転ループ 13.95(GOE3.45)
2 4回転サルコー 6.93(GOE-2.77)
3 4回転フリップ 5.66(GOE-5.34)
4 トリプルアクセル 10.63(GOE2.63)
5 フライングキャメルスピン(レベル4) 4.16(GOE0.96)
6 コレオシークエンス 4.79(GOE1.79)
7 4回転トーループ 9.50(GOE-0.95)
8 4回転トーループ+2回転トーループ 14.73(GOE2.85)
9 トリプルアクセル+シングルオイラー+1回転フリップ 10.81(GOE0.91)
10 フライング足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.60(GOE1.10)
11 足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.80(GOE1.30)
12 ステップシークエンス(レベル4) 5.68(GOE1.78)
▼演技構成点:91.86
 スケートの技術:9.32
 演技のつなぎ:9.07
 演技表現:9.04
 振り付け:9.29
 音楽の解釈:9.21
▼減点 -1.00

宇野選手は、4種類5本の4回転ジャンプを組み込む自身最高難度のプログラムで臨みました。冒頭の4回転ループをさい先よく決めましたが、次の4回転サルコーで回転不足をとられると、続く4回転フリップの着氷で転倒しました。
後半のジャンプでも3回転・1回転・3回転を予定していた連続ジャンプで最後のジャンプが1回転になるなどミスが続き、合わせて7つのジャンプのうち3つが出来栄え点でマイナスの判定となりました。それでも、スピンとステップはいずれも最高評価のレベル4を獲得し、技術点は96.24でした。
表現力などを評価する演技構成点も5つの項目ですべて9点台と高い評価を受け、91.86でした。

4位 羽生「本当にしんどかったが少し報われた気がする」

一方、この種目で94年ぶりとなる大会3連覇を狙った羽生選手は、演技の冒頭で世界で誰も成功していない4回転半ジャンプ(=クワッドアクセル)に挑戦しましたが転倒しました。続く4回転サルコーも転倒しましたが、4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプやトリプルアクセルなど、基礎点が1.1倍になる演技後半の3つのジャンプは着氷しました。また、ステップは最高評価のレベル4を獲得しました。羽生選手はフリーで188.06、ショートプログラムとの合計は283.21で、ショートプログラムの8位から順位をあげ4位でした。

羽生選手が挑戦した4回転半ジャンプは成功しませんでしたが、採点表では、4回転半ジャンプの回転不足となっていて、国際スケート連盟の公認大会で史上初めて4回転半ジャンプとして認定されました。

羽生選手は4回転半ジャンプについて「明らかに前の大会よりもいいアクセルを跳べていたし、もう少しだったという気持ちもあるが、あれが僕のすべてかなと思う」と振り返りました。そのうえで、クワッドアクセルが認定されたと報道陣から聞かされると「どんなに一生懸命がんばっても何も報われないオリンピックだと思っていたので、本当にしんどかったが少し報われた気がする。記録も欲しかったが、見た人に『やっぱり羽生のスケートはいいな』とか、何かを感じてくれたり爪痕を少しでも残すことができていたらうれしい」と言葉を絞り出すように話していました。

【羽生選手のフリー演技詳細】
<得点>188.06(フリー順位3位)
▼技術点:99.62(※GOE=出来栄え点)
1 4回転アクセル(回転不足)5.00(GOE-5.00)
2 4回転サルコー(4分の1回転不足)4.85(GOE-4.85)
3 3回転アクセル+2回転トーループ 11.70(GOE2.40)
4 3回転フリップ 6.81(GOE1.51)
5 フライング足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.50(GOE1.00)
6 ステップシークエンス(レベル4) 5.57(GOE1.67)
7 4回転トーループ+3回転トーループ 17.51(GOE2.44)
8 4回転トーループ+シングルオイラー+3回転サルコー 18.85(GOE3.12)
9 トリプルアクセル 12.00(GOE3.20)
10 コレオシークエンス 5.14(GOE2.14)
11 フライング足替えシットスピン(レベル4) 4.20(GOE1.20)
12 足替えコンビネーションスピン(レベル4)3.49※基礎点減点 (GOE0.86)
▼演技構成点:90.44
 スケートの技術:9.25
 演技のつなぎ:9.18
 演技表現:8.75
 振り付け:9.25
 音楽の解釈:8.79
▼減点 -2.00

羽生選手は「天と地と」の曲に乗せて緊張感あふれる表情で滑り始めました。冒頭は成功すれば世界初となる4回転半ジャンプでした。高さはあり、片足での着氷を試みましたが転倒し、成功とはなりませんでした。それでも採点表ではわずかな回転不足を示すアンダーローテーションで、国際スケート連盟の公認大会では初めて4回転半ジャンプとして認定されました。続く4回転サルコーも転倒しましたが、ここから立て直し、トリプルアクセルと2回転トーループの連続ジャンプ、3回転フリップはいずれもなめらかに決めて出来栄え点で加点されました。
さらに基礎点が1.1倍になる後半の3つのジャンプも決めて、特に4回転トーループからオイラーを挟んで3回転サルコーにつなぐ連続ジャンプと、最後のトリプルアクセルは出来栄え点でいずれも3点台を超える高い評価を受け、スピンとステップもすべて最高評価のレベル4でそろえました。
得点はフリーの自己ベストより25点近く低い188.06でした。

金メダル チェン 家族や友人 支えに感謝

最終滑走で演技したチェン選手は冒頭の4回転フリップと3回転トーループの連続ジャンプを着氷させ、続く単独の4回転フリップも余裕を持って着氷しました。さらに4回転サルコーと難度の高い4回転ルッツも成功させました。基礎点が1.1倍になる演技後半のトリプルアクセルも決めたチェン選手は、ステップでも最高評価のレベル4を獲得し、演技が終わると笑顔を見せました。
チェン選手はフリーで218.63、ショートプログラムとの合計332.60をマークし金メダルを獲得しました。

チェン選手は22歳、中国から移住した両親のもとアメリカで生まれ育ちました。
5種類の4回転ジャンプを高い精度で跳ぶ世界屈指のスケーターです。初出場だった前回のピョンチャン大会では、男子シングルで有力なメダル候補に挙げられていましたが、前半のショートプログラムでジャンプを失敗して出遅れ、5位に終わりました。しかし、その後は、世界選手権で3連覇、全米選手権で6連覇を果たすなど圧倒的な力を見せていて、3年前のグランプリファイナルでマークした335.30という得点は、いまも世界最高得点です。
今大会では、オリンピック3連覇を狙う羽生選手の最大のライバルとなっていました。

チェン選手は、「もちろんもっとできたこともたくさんあると思うが、全体的にとても満足している。このプログラムを無事に着地させることができてとてもうれしい。このことは私にとってとても意味があり、家族や友人などの支えがなかったらここにたどりつけなかった」と話していました。
4位となった羽生選手については「彼はこれまでで最も偉大なスケーターで、対戦相手として私にたくさんのすばらしい機会をくれた。2度のオリンピックチャンピオンになることは、すばらしいことだと思う」とたたえていました。

【チェン選手のフリー演技詳細】
<得点>218.63(フリー順位1位)
▼技術点:121.41(※GOE=出来栄え点)
1 4回転フリップ+3回転トーループ 19.60(GOE4.40)
2 4回転フリップ 15.24(GOE4.24)
3 4回転サルコー 11.50(GOE1.80)
4 足替えキャメルスピン(レベル4) 4.16(GOE0.96)
5 4回転ルッツ 16.43(GOE4.93)
6 ステップシークエンス(レベル4) 5.52(GOE1.62)
7 4回転トーループ+シングルオイラー+1回転フリップ 13.18(GOE1.63)
8 トリプルアクセル 10.97(GOE2.17)
9 3回転ルッツ+3回転トーループ 12.46(GOE1.35)
10 足替えコンビネーションスピン(レベル2) 2.52(基礎点減点)(GOE0.64)
11 コレオシークエンス 4.93(GOE1.93)
12 フライング足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.90(GOE1.40)
▼演技構成点:97.22
 スケートの技術:9.71
 演技のつなぎ:9.54
 演技表現:9.79
 振り付け:9.71
 音楽の解釈:9.86

チェン選手は、4回転ジャンプを4種類入れる高難度の構成でフリーに挑み、7つのジャンプをすべて成功させました。
冒頭から4回転フリップと3回転トーループの連続ジャンプを決めたあと、4回転フリップ、4回転サルコーと3つ続いたジャンプを完璧に決め、スピンのあとの4回転ルッツも成功させて勢いに乗りました。そして、基礎点が1.1倍になる後半の4回転トーループを含む3連続ジャンプ、トリプルアクセル、それに3回転ルッツと3回転トーループの連続ジャンプを確実に決めました。
出来栄え点は、4回転ルッツが4.93、冒頭の4回転フリップと3回転トーループの連続ジャンプが4.40、そして4回転フリップも4.24と極めて高い評価を得ました。ステップやスピンでもレベル4を獲得し、技術点は121.41と銀メダルの鍵山優真選手に13点以上の差をつけました。
、表現力などを示す演技構成点は、「音楽の解釈」で9人の審判のうち4人が満点の10点をつけるなど、5つの項目すべてで9点台後半をたたき出し、97.22でした。
チェン選手は4年前のピョンチャン大会ではショートプログラムでの出遅れが響いて5位に終わりましたが、今回はこの雪辱を果たす金メダルとなりました。

【総合成績】

1位 ネイサン・チェン(アメリカ)
 合計得点:332.60(フリー:218.63、SP:113.97)
2位 鍵山優真(日本)
 合計得点:310.05(フリー:201.93、SP:108.12)
3位 宇野昌磨(日本)
 合計得点:293.00(フリー:187.10、SP:105.90)
4位 羽生結弦(日本)
 合計得点:283.21(フリー:188.06、SP:95.15)
5位 チャ・ジュンファン(韓国)
 合計得点:282.38(フリー:182.87、SP:99.51)
6位 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
 合計得点:281.24(フリー:184.00、SP:97.24)
7位:ダニエル・グラスル(イタリア)
 合計得点:278.07(フリー:187.43、SP:90.64)
8位 エフゲニー・セメネンコ(ROC)
 合計得点:274.13(フリー:178.37、SP:95.76)
9位 金博洋(中国)
 合計得点:270.43(フリー:179.45、SP:90.98)
10位 モリス・クビテラシビリ(ジョージア)
 合計得点:268.62(フリー:170.64、SP:97.98)
11位 キーガン・メッシング(カナダ)
 合計得点:265.61(フリー:172.37、SP93.24)
12位 ケビン・エイモズ(フランス)
 合計得点:254.80(フリー:161.80、SP:93.00)
13位 デニス・バシリエフス(ラトビア)
 合計得点:252.71(フリー:167.41、SP:85.30)
14位 アダム・シャオ イム ファ(フランス)
 合計得点:250.15(フリー:163.41、SP:86.74)
15位 マルク・コンドラチュク(ROC)
 合計得点:248.82(フリー:162.71、SP:86.11)
16位 マッテオ・リッツォ(イタリア)
 合計得点:247.53(フリー:158.90、SP:88.63)
17位 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
 合計得点:244.80(フリー:160.01、SP:84.79)
18位 ウラジーミル・リトビンツェフ(アゼルバイジャン)
 合計得点:239.19(フリー:155.04、SP:84.15)
19位 アンドレイ・モザレフ(ROC)
 合計得点:233.33(フリー:156.28、SP:77.05)
20位 コンスタンチン・ミリュコフ(ベラルーシ)
 合計得点:222.22(フリー:143.73、SP:78.49)
21位 ニコライ・マヨロフ(スウェーデン)
 合計得点:220.78(フリー:142.24、sp:78.54)
22位 ドノバン・カリーヨ(メキシコ)
 合計得点:218.13(フリー:138.44、SP:79.69)
23位 ルーカス・ブリッチギー(スイス)
 合計得点:212.58(フリー:136.42、SP:76.16)
24位 イワン・シュムラトコ(ウクライナ)
 合計得点:205.76(フリー:127.6、SP:78.11)

最終第4グループが6分間練習(現地12:37ごろ)

最終第4グループの6分間練習が終わりました。
前半2位の鍵山選手と3位の宇野選手は4回転ジャンプを入念に確認していました。
前半トップに立ったアメリカのネイサン・チェン選手は4回転ジャンプを着氷させていました。

宇野 本番へ集中(現地11:50ごろ)

前半のショートプログラムで3位につけた宇野昌磨選手は第3グループの選手たちが演技をしている間、試合会場の一角でイヤホンをつけながら本番に向けて集中力を高めていました。

羽生が6分間練習(現地11:45)

羽生選手は6分間練習で、演技の冒頭で予定している世界で誰も成功していない4回転半ジャンプ(=クワッドアクセル)を2回跳びましたが、いずれも転倒しました。転倒したあとは何度かうなずく様子が見られました。
笑顔はなく、終始厳しい表情でした。

鍵山が会場入り(現地11:14)

前半のショートプログラムで2位につけた鍵山選手は、6分間練習の1時間15分前となる現地時間午前11時15分ごろ、バスで会場に到着しました。
鍵山選手はイヤホンをつけ、集中した表情でまっすぐ前を見て会場に入っていきました。

羽生が会場入り(現地10:35)

羽生選手は6分間練習の1時間前、現地時間の午前10時35分ごろ、車で会場に到着し、引き締まった表情で報道陣に一礼しました。その後、関係者に対してガッツポーズをするようなしぐさを見せました。
そして試合会場に入ったあとは、室内でタブレット端末を見ながら体を動かし、イメージトレーニングを行っていました。
また、ジャンプの姿勢なども確認していました。

<試合前 公式練習の様子>

鍵山選手と宇野選手、それにトップに立っているアメリカのチェン選手は現地午前8時前から本番のリンクで公式練習を行いました。
鍵山選手は、父でコーチの正和さんが見守るなか曲をかけた練習で4回転サルコーのほか4回転トーループからの3連続ジャンプなどを着氷していました。

宇野選手は4回転フリップなど4回転ジャンプを次々に決めていました。トリプルアクセルで一度失敗したあと、コーチのステファン・ランビエールさんから声をかけられ、トリプルアクセルからの3連続ジャンプを決める様子も見られました。

チェン選手は、曲をかけた練習で冒頭の4回転フリップからの連続ジャンプや、4回転ルッツなど7つのジャンプをすべて着氷させ順調な仕上がりを伺わせました。
羽生選手は現地午前7時20分ごろから本番のリンクで公式練習を始めました。
集中した表情でリンクに入ると、冒頭からアクセルジャンプの練習を繰り返し、得意のトリプルアクセルや、4回転と3回転の連続ジャンプもきれいに着氷していました。しかし、フリーの「天と地と」の曲をかけた練習は行わず、世界で誰も成功しておらず、巻き返しへのカギとなる4回転半ジャンプ(=クワッドアクセル)は一度も跳びませんでした。
羽生選手は時折、右足首を気にするような様子も見せていて、与えられた35分のうち20分で練習を終えました。現地に入ったあと公開された練習で、羽生選手が4回転半ジャンプを練習しなかったのは初めてです。
<フリー 注目は…>
ショートプログラムで自己ベストを大幅に更新して2位につけた鍵山選手はフリーで今大会に向けて取り組んできた自身3種類目の4回転ジャンプ、4回転ループを入れるなど金メダルを狙うための高難度の構成に挑みます。大会に入り、持ち味であるジャンプの安定感が際立つ鍵山選手は前日練習でも4回転ループを成功させるなど仕上がりは上々で勢いに乗って初出場のオリンピックで頂点を目指します。
前半3位の宇野選手は、フリーで4種類の4回転ジャンプ5本を跳ぶ自身にとって過去最高難度の構成を予定しています。冒頭の4回転ループと課題としてきた4回転サルコーを成功させて、ミスなく演じきれれば、逆転での金メダルも現実味を帯びます。
羽生選手は、前半のショートプログラムの冒頭のジャンプでミスが出てトップのアメリカのネイサン・チェン選手と18.82差の8位と出遅れました。フリーでは、演技の冒頭で世界で誰も成功していない4回転半ジャンプ(=クワッドアクセル)を跳ぶ予定です。オリンピック2連覇の日本のエースが、最大の目標と位置づける前人未到の大技を決めてどこまで上位を脅かすことができるのか、その演技に注目です。

演技予定時間は、羽生選手が第3グループの5番目で日本時間午後1時14分ごろ、宇野選手が最終、第4グループの4番目で午後2時2分ごろ、鍵山選手が第4グループの5番目で午後2時10分ごろ、チェン選手が第4グループの最終滑走となる6番目で午後2時18分ごろです。

【フリー滑走順】

(※時間は日本時間)
▼第1グループ
1 ルーカス・ブリッチギー(スイス)
2 アンドレイ・モザレフ(ROC)
3 イワン・シュムラトコ(ウクライナ)
4 コンスタンチン・ミリュコフ(ベラルーシ)
5 ニコライ・マヨロフ(スウェーデン)
6 ドノバン・カリーヨ(メキシコ)

▼第2グループ
7 ウラジーミル・リトビンツェフ(アゼルバイジャン)
8 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
9 デニス・バシリエフス(ラトビア)
10 マルク・コンドラチュク(ROC)
11 アダム・シャオ イム ファ(フランス)
12 マッテオ・リッツォ(イタリア)

▼第3グループ
13 ダニエル・グラスル(イタリア)
 音楽「映画『インターステラー』ほか」
14 金博洋(中国)
 音楽「『祈りと踊り』ほか」
15 ケビン・エイモズ(フランス)
 音楽「アウトロ」
16 キーガン・メッシング(カナダ)
 音楽「『ローラバイ・フォア・アン・エンジェル』ほか」
17 羽生結弦(日本)
 音楽「天と地と」
18 エフゲニー・セメネンコ(ROC)
 音楽「映画『巨匠とマルガリータ』より」

▼第4グループ (開始予定13:38~)
19 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
 音楽「映画『シンドラーのリスト』より」
20 モリス・クビテラシビリ(ジョージア)
 音楽「フランク・シナトラメドレー」
21 チャ・ジュンファン(韓国)
 音楽「トゥーランドット」
22 宇野昌磨(日本)
 音楽「ボレロ」
23 鍵山優真(日本)
 音楽「映画『グラディエーター』より」
24 ネイサン・チェン(アメリカ)
 音楽「映画『ロケットマン』より」

フィギュアスケートのルール等

▽エントリー
・男女シングルはそれぞれ30人。上位24人がフリーに進出。

▽滑走時間
・男女シングルとペアのショートプログラム2分40秒(±10秒)
・男女シングルとペアのフリー4分(±10秒)

▽シングルの得点
前半のショートプログラム、後半のフリーともに、技術点と演技構成点の合計。
技術点は、ジャンプやスピン、ステップなど各要素の得点を積み上げたもの。各要素の得点は、基礎点+出来栄え点(=GOE)の合計からなる。
演技構成点は5つの項目(スケーティング技術や音楽の解釈など)の合計からなる。
<採点方式>
採点に携わるのは、3人の技術審判と、9人の演技審判。
技術審判は、ジャンプの回転数や回転不足の有無、スピンやステップのレベルなどを判定して要素ごとに基礎点を出す。
演技審判は、各要素に対して出来栄え点を、±5点の11段階で採点する。演技構成点の5つの項目もそれぞれ採点。9人の審判のうち、各項目で最高点と最低点がカットされ、残り7人の平均が得点になる。
(総得点が同じだった場合、フリーの得点が高い選手が上位となる)