PCR検査 全国で一日30万件超の日も 分析会社 24時間態勢で対応

新型コロナウイルスの感染の急拡大でPCR検査の需要が高まるなか、採取された検体を分析し陽性か陰性かを判定する会社では、人員を増やし24時間態勢を取るなどして対応しています。

PCR検査は、医療機関や都道府県が用意した会場などで無料で行われているほか、自費で受ける人もいて、感染が急拡大する中、先月には一日の検査数が全国で30万件を超える日も出るなど急増しています。

横浜市にある会社では、関東圏のほか青森県や沖縄県の医療機関などから依頼を受け、持ち込まれた検体を専用の機械にかけて陽性か陰性かの判定を行っています。

この会社では一日に最大で8900件の分析が可能で、結果は原則、翌日の正午までに医療機関などに報告をしているということです。

しかし、それ以上の検体が持ち込まれる時もあり、結果を出すのが1日ほど遅れるケースも出ていたということです。

このため、ほかの部署から社員などを集め、今月初めからは24時間態勢を取るなどして対応しています。

保健科学研究所の三浦悠さんは「いまはギリギリで何とか対応している状況だ。これ以上、検体が増えると、結果を翌日に返せなくなってしまうおそれがある」と話していました。