フィギュア羽生結弦 フリーで逆境を力に変えられるか 期待の声

北京オリンピックのフィギュアスケート男子シングル、羽生結弦選手は8日のショートプログラムで冒頭の4回転ジャンプを失敗して得点が伸びず、8位となりました。フリーの演技は10日。日本国内のショートプログラムの受け止めや逆境からのメダル獲得に向けた期待の声を取材しました。

羽生選手ゆかりの神社も応援

8位スタートという思わぬ結果に、羽生選手と名前が似ている各地の神社ではフリーの演技に向けてファンが参拝に訪れ、活躍を祈っています。
このうち宮城県大郷町にある「羽生天神社」は4年前からファンが持ち込んだ羽生選手にまつわるグッズがところ狭しと飾られるようになりました。この神社では北京オリンピック開幕以降、ファンが絵馬に思いを書き込む姿が増えているといいます。
宮司の岡公市さん
「けがなく、コロナに感染することなく、無事に演技ができますようにということを願っています。ふだんどおりにやれば結果はついてくると思います」

“羽生選手にしかできない演技を”

オリンピックで結果を残してきた羽生選手の巻き返しは十分可能だという声が多く聞かれます。作家・科学ジャーナリストでもある茜灯里さんもその1人。
茜さんはソチ大会、ピョンチャン大会と2大会連続で現地を訪れ、羽生選手の姿を目に焼き付けました。映像をもとに独自に分析したショートプログラムの演技について聞きました。
茜灯里さん
「最初のジャンプが抜けてノーカウントになったあと、次の連続ジャンプの最初の4回転トーループが去年12月の全日本選手権の時よりもジャンプが5センチほど高くなっていました。このジャンプは絶対に失敗しないという気持ちの表れではないかと考えました。続く3回転トーループは両手をあげて出来栄え点の加点を狙ったことが『点をとって食らいついてやる』みたいな意識が出たのかなと思いました。羽生選手は諦めていないということをすごく感じられました」
「ショートプログラムの結果により、いつにも増して『4回転半を絶対に決めてやる』『勝つ演技と両立してやる』と闘志を燃やすと思います。オリンピックにおいてすでにレジェンドですが、『これは羽生結弦にしかできない演技だ』というものをフリーで見せてくれることを期待しています」

“羽生選手は土壇場に強い”

「みみゆん」の名前でブログを開設している女性もピョンチャン大会で羽生選手の演技を現地で観戦しました。ファン歴はおよそ10年。2014年からはブログでほぼ毎日、羽生選手の話題を取り上げています。フリーでは、羽生選手が持ち味を出すことを願っています。
みみゆんさん
「これまでにもショートプログラムで失敗してもフリーで挽回する姿を見てきました。羽生選手は土壇場に強い選手です。フリーからまた新しい試合だと思って滑り、強い王者の力を示してほしい。何より“悔いなくやりきった”という笑顔を見せてほしいです」

元選手からもエールが

SNSでは元オリンピック選手から次々とエールが送られています。
安藤美姫さんツイッターより
「予想外のアクシデントから始まった演技…コレがオリンピックなのかもしれない…ただ羽生選手のミスではないただただミゾにハマってしまったがためのミス…でもそのミスを感じさせないほどに完成させられたショートプログラムは間違いなく私達の脳内に刻み込まれたと思います」

織田信成さんツイッターより
「靴紐切れるわジャンプ跳び過ぎるわ、お前事前にどうにかしとけやアホかというミスを重ねてきた私にしたら、羽生くんのミスなんて不可抗力でしかないです。だから頑張って」
ファンからも…

ツイッターより
「どんなことがあってもあなたをいつも応援するよ!」「私の中では誰より美しく感じた演技だったよ。フリーの演技も見せてもらえるのが楽しみです」「SPの結果は少し残念だったけどフリーで巻き返し頑張ってください。応援してます!」

“彼の立場は奪えない”

ショートプログラムで世界最高得点を更新してトップに立ったアメリカのネイサン・チェン選手も羽生選手に敬意を表しています。

ネイサン・チェン選手
「彼は2度のオリンピックチャンピオンで、真のフィギュアのアイコンであり、これまでで最高の1人だ。彼の立場は奪えない。結弦と一緒の時間に生きて、氷の上に立ててうれしい」

真価が問われる後半のフリー。厳しい状況からスタートする羽生選手がどういった演技を見せるのか、目が離せません。