10日以降、東京23区など関東南部でも大雪や低温となるおそれがあります。
ふだんは雪があまり降らない都市部での注意点や対策をまとめました。
まず、気をつけたいのは積雪や路面の凍結による歩行中の転倒です。
特に雪に慣れていない地域では、思わぬ大けがをすることもあります。
東京の都心で積雪が10センチ、横浜市や茨城県つくば市で8センチなどとなった先月の大雪の際には、歩行者や自転車の転倒が相次ぎ、都内だけでも500人以上が頭や腰を打つなどのけがをして病院に搬送されました。
雪道を歩く際には以下のポイントに注意が必要です。
□革靴やスニーカーを避ける。
□底に溝のある滑りにくい靴や滑り止めの付いた靴を履く。
□歩幅を小さくする(ペンギン歩き)。
□靴の裏全体を地面につけて歩く。
□リュックサックなどで両手を自由にする。
□転んだときの衝撃をやわらげるため手袋や帽子を着用する。
□転ぶときはお尻から。
特に、横断歩道(白線の上)や坂道、道路脇、歩道橋、日陰、駐車場や地下街の出入り口などは注意が必要です。
雪が積もっていないように見えても冷え込むと路面が凍って滑りやすくなっている場合があります。
路面の状況をよく確認し、慎重に歩くようにしましょう。
10日は関東甲信の広範囲で雪や雨 東京23区でも積雪のおそれ
低気圧が発達しながら通過するため、10日は関東甲信の広い範囲で雪や雨となり、東京23区など南部の平野部でも積もるおそれがあります。
気象庁は最新の気象情報を確認をし、備えを進めるよう呼びかけています。
気象庁によりますと、10日に東海道沖に発生する低気圧が本州の南岸付近を発達しながら東へ進み、関東付近を通過すると予想されています。
低気圧や上空の寒気の影響で、10日から11日にかけて関東甲信の広い範囲で雪や雨が降る見込みで、長野県や山梨県では10日未明から雪が降り始め、その後、朝からは関東南部でも雪となる見込みです。
9日夕方から10日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽山梨県で20センチから40センチ
▽長野県で10センチから20センチと予想されています。
東京23区など関東については降雪量の予想はまだ発表されていませんが、雪や雨が降ると予想され予想よりも低気圧が発達したり気温が下がったりした場合には、大雪となり積もるおそれがあります。
関東では、少しの積雪でも交通機関のダイヤが大幅に乱れたり車のスリップ事故が起きたりするおそれがあるほか、路面の凍結により過去には歩行中の転倒によるけがも相次いでいます。
気象庁は、最新の気象情報を確認するとともに、雪による交通への影響に注意するほか、タイヤに装着するチェーンや雪かき用のスコップなど早めの備えを進めるよう呼びかけています。
雪が少ない都市部で気をつけたい被害と対策

「冬用タイヤ」や「タイヤチェーン」の装着を
自動車のスリップ事故や大規模な立往生は、雪の多い地域だけの問題ではありません。
先月の大雪で、首都高速道路ではトラックが横転する事故が起きたほか、およそ10時間にわたって立往生が発生した道路もありました。
車を運転する際にまず確認したいのは「冬用タイヤ」や「タイヤチェーン」の準備です。
夏用タイヤで雪道を走るのは非常に危険なうえ、スリップすると事故や渋滞につながります。
すでに冬用タイヤに交換した人もゴムが摩耗していないか、いま一度確認してください。
万が一、立往生などした場合に備えて、あらかじめ以下の物を車に積んでおくと安心です。
□防寒具(厚手の上着、手袋、毛布、カイロ)
□スコップ
□水や食料
□携帯用トイレ
大雪で交通機関に影響が出るおそれもあります。
公共交通機関を使う場合はいつも以上に余裕を持ったスケジュールを立てるほか、計画を変更するなど無理に外出しないことも有効です。
先月の大雪で、首都高速道路ではトラックが横転する事故が起きたほか、およそ10時間にわたって立往生が発生した道路もありました。
車を運転する際にまず確認したいのは「冬用タイヤ」や「タイヤチェーン」の準備です。
夏用タイヤで雪道を走るのは非常に危険なうえ、スリップすると事故や渋滞につながります。
すでに冬用タイヤに交換した人もゴムが摩耗していないか、いま一度確認してください。
万が一、立往生などした場合に備えて、あらかじめ以下の物を車に積んでおくと安心です。
□防寒具(厚手の上着、手袋、毛布、カイロ)
□スコップ
□水や食料
□携帯用トイレ
大雪で交通機関に影響が出るおそれもあります。
公共交通機関を使う場合はいつも以上に余裕を持ったスケジュールを立てるほか、計画を変更するなど無理に外出しないことも有効です。
ポイントは「南岸低気圧」の動向
10日以降、関東甲信で大雪のおそれもあると予想されていますが、ポイントとなるのが「南岸低気圧」の動向です。
気象庁によりますと、10日の朝までに東海道沖に低気圧が発生し、発達しながら関東の南岸を東へ進むと予想されています。
この「南岸低気圧」は、関東で大雪となる大きな要因として知られていますが、「コース」や「発達の程度」がわずかに変化するだけで雨か雪かや雪の量が大きく変わるため、正確な予想が難しいといいます。
では、今回の雪はどうなるのか。
まず「コース」です。
南岸低気圧は10日から11日にかけて伊豆諸島の八丈島付近を進む可能性が高いということです。
八丈島付近を進む場合、低気圧の北側に広がる降水域が関東にかかりやすくなり、東京などで大雪となりやすいということです。
次に「発達の程度」です。
低気圧が発達すると、北からの寒気を引き込んで地上付近も気温が下がるため雪が降りやすくなりますが、発達の程度が弱いと雨になります。
低気圧の発達の予想について気象庁は、現時点では不確実性が高く、雪か雨かを正確に予測するのは難しいとしています。
気象庁によりますと、10日の朝までに東海道沖に低気圧が発生し、発達しながら関東の南岸を東へ進むと予想されています。
この「南岸低気圧」は、関東で大雪となる大きな要因として知られていますが、「コース」や「発達の程度」がわずかに変化するだけで雨か雪かや雪の量が大きく変わるため、正確な予想が難しいといいます。
では、今回の雪はどうなるのか。
まず「コース」です。
南岸低気圧は10日から11日にかけて伊豆諸島の八丈島付近を進む可能性が高いということです。
八丈島付近を進む場合、低気圧の北側に広がる降水域が関東にかかりやすくなり、東京などで大雪となりやすいということです。
次に「発達の程度」です。
低気圧が発達すると、北からの寒気を引き込んで地上付近も気温が下がるため雪が降りやすくなりますが、発達の程度が弱いと雨になります。
低気圧の発達の予想について気象庁は、現時点では不確実性が高く、雪か雨かを正確に予測するのは難しいとしています。


仮に低気圧が発達して広範囲で雪になった場合、東京23区でも半日の降雪量が10センチと大雪警報の基準に達するおそれがあるとして、早めの備えを呼びかけています。
政府 総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室
10日から11日にかけて関東地方の広い範囲で雪や雨が降る見込みで、東京23区などでも雪が積もるおそれがあることを受けて、政府は、8日午後4時45分、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。