JR東日本 1月の鉄道事業収入 オミクロン株感染急拡大で大幅減

JR東日本は、先月の鉄道事業の収入がコロナの影響が出る前のおととしと比べて36.1%減少したと発表しました。
オミクロン株による感染急拡大で回復傾向だった鉄道収入が、ことしに入って再び大幅に減少する厳しい状況になっています。

発表によりますと、JR東日本の先月の鉄道事業の収入は、コロナの影響が出る前のおととしの同じ月と比べて36.1%減少しました。

鉄道収入は感染拡大がいったん落ち着いた去年10月から回復傾向にあり、去年12月はコロナ前の同じ月と比べて22.3%の減少にとどまっていましたが、オミクロン株による感染急拡大でことしに入って旅行需要などが大幅に落ち込み、減少幅が再び拡大した形です。

また、山手線の朝のラッシュ時を含めた午前6時半から9時半までの利用客は、先月31日から今月4日までの平日、コロナ前の同じ時期と比べて44%減っていて、JR東日本は感染再拡大に伴ってテレワークが進んでいることが要因だと分析しています。

JR東日本の深澤祐二社長は、8日の定例会見で「オミクロン株の感染が急速に拡大したことで、鉄道の収入も急に落ち込んだ。ピークアウトの時期が不透明なので、今月も非常に厳しい状況が続くのではないか」と話しています。