東京都 新型コロナ 11人死亡 1万7113人感染確認 火曜では最多

東京都内の8日の感染確認は1万7113人で、火曜日としては過去最多となりました。
また、都は感染が確認された11人が死亡したと発表しました。

東京都は8日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の1万7113人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の火曜日のおよそ1.18倍で、火曜日としてはこれまでで最も多くなりました。
一方、1週間前の同じ曜日と比べた増加の割合は先月26日以降、2倍を下回る状況が続いていて、8日はおよそ1.2倍です。
8日までの7日間平均は1万8575.0人で、前の週の1.2倍です。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は、483人でした。

8日の1万7113人の年代別は
▽10歳未満が2569人、
▽10代が1999人、
▽20代が2780人、
▽30代が2874人、
▽40代が2862人、
▽50代が1814人、
▽60代が933人、
▽70代が645人、
▽80代が436人、
▽90代が182人、
▽100歳以上が17人、
▽年代がわからない人が2人でした。
このうち、90代と100歳以上が過去最多の人数となっています。
65歳以上の高齢者は1649人で、全体の9.6%でした。

感染経路が分かっているのは5842人で、このうち「家庭内」が3714人と最も多く、63.6%を占めています。
次に多い「施設内」は18.9%にあたる1107人で、このうち
▽保育園と幼稚園で合わせて401人、
▽小学校で259人、
▽高齢者施設で216人、
▽医療機関で64人の感染が確認されました。

また、自宅療養中の人は8万901人、医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するかを調整中の人は7万5440人でした。

また、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、8日時点で7日より3人増えて51人でした。
50人を超えるのは去年10月12日以来で、この「第6波」では初めてです。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は8日時点で168人で、7日より15人増えました。

また、都は、感染が確認された30代と60代、70代、80代、それに90代の男女合わせて11人が死亡したことを明らかにしました。

病床使用率55.8% 7日より0.2ポイント上昇

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、7日より0.2ポイント上昇し、8日時点で55.8%になりました。

都の緊急事態宣言発出要請の指標は

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合の、いずれかが30%から40%となり、かつ、新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

重症患者用の病床使用率

オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、8日時点で22.4%となり、7日から2ポイント上昇しました。

対象となる重症の患者は、これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、それにこれらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。

酸素投与が必要な人

入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、5日前の今月3日の時点では10.6%でしたが、8日は発表がありません。
都によりますと、次の発表は10日を予定しているということです。

新規陽性者7日間平均

新規陽性者数の7日間平均は、8日時点で1万8575.0人で、7日より381.1人増えています。