東京都 家庭内感染防止へ 臨時の宿泊療養施設をあす立川に設置

東京都は、感染拡大にともなって増えている家庭内感染を防ごうと、無症状の人向けの臨時の宿泊療養施設を9日から立川市に新たに設けます。

立川市に新たに設けられる臨時の宿泊療養施設は、多摩モノレールの「立飛駅」の近くに都が作りました。

都内で2か所目、多摩地域では初めてです。

9日から65床でスタートして、原則、無症状の人を受け入れます。

今月下旬までには最大およそ350床まで増やす計画です。

入所の対象は、感染が確認された原則、無症状の人で、同居する家族などに感染が広がるのを防ぐ狙いがあります。

個人で入る場合は部屋が割り当てられるほか、家族数人でも療養ができるよう、キャンピングカーも用意されています。

また、共有スペースには電子書籍が読めるタブレットや大型のテレビがあるほか、運動器具も用意されていて、都は、できるかぎりストレスなく療養できるよう工夫したと説明しています。

都内では家庭内感染が増えていて、先月は感染経路が分かっている人のおよそ57%を占めました。

今月も7日までにおよそ65%となっています。

都は、家庭内で、子どもや、重症化リスクが高い高齢者が感染したケースも相次いでいるとしています。
施設を視察した小池知事は「療養生活は非日常なのでストレスがたまらないようにいろいろな工夫を凝らしている」と述べました。

申し込みは専用電話で受け付けていて、番号は03-4485-3726です。

立川市には、今月下旬にも最大およそ350床の施設をもうひとつ開設する予定だということです。

最初の施設は運用開始も利用は3分の1ほど

都の臨時の宿泊療養施設は、先月25日に千代田区で初めて運用が始まりました。

東京オリンピック・パラリンピックでPRのために使われた「東京スポーツスクエア」を活用した施設で、350床が用意されています。

ただ、都によりますと、8日午前9時時点で、利用は3分の1ほどの116床です。

都によりますと、利用者からはテレビなどがある共有スペースを使うことができたり、自由に飲める飲み物が用意されたりしていることなどから好評だということですが、都の担当者は「開設されたばかりであまり認知されていないので、周知に努めたい」と話しています。

都は、24時間、申し込みを受け付けていて、11か国語に対応しています。

申し込みは専用電話で、番号は03-4485-3726です。

9日から開設される立川市の施設の申し込みも同じ番号です。