オミクロン株「BA.2」“症状に明らかな差なし”国際医療福祉大

オミクロン株の一種で国内で主流となってるものよりも感染力が高いと指摘されている「BA.2」という系統のウイルスについて、国際医療福祉大学のグループが感染した22人を診療した結果、主流となっているオミクロン株に感染した人と症状に明らかな差はなかったと発表しました。

発表によりますと、国際医療福祉大学成田病院で去年12月2日から先月15日までに新型コロナウイルスへの感染が確認された92人の検体をゲノム解析しました。

その結果、およそ94%にあたる86人からオミクロン株が検出され、このうちの22人はオミクロン株の「BA.2」だったということです。

22人のうち18人は、成田空港などの検疫での感染確認で、4人は発熱外来を受診して感染が確認されました。

ほとんどがワクチンを2回接種していて、重症化リスクのある人もいなかったということですが、3人は無症状、19人はのどの痛みやせきといった軽症だったとしています。

国際医療福祉大学ゲノム医学研究所の辻省次所長は、「『BA.2』の感染力は強いと言われているので、感染防御は積極的に行う必要があるが、症状として大きな違いはなく、治療方針自体に変わりはないのではないか」と話しています。