フィギュア ワリエワ(ROC)オリンピックで女子初の4回転成功

北京オリンピック、フィギュアスケート団体の決勝、女子シングルフリーで1位だったROC(=ロシアオリンピック委員会)の15歳、カミラ・ワリエワ選手は、4回転サルコーと4回転トーループの2種類の4回転ジャンプを決めました。
これまでオリンピックで4回転ジャンプを成功させた女子選手はおらず、ワリエワ選手は初めてオリンピックで4回転ジャンプを決めた女子選手になり、高得点を獲得する原動力になりました。

ロシアでの異名は“絶望”

団体で金メダルを獲得したのはROC。この優勝に大きく貢献したのが女子シングルのショートプログラムとフリーで1位になったカミラ・ワリエワ選手です。

ワリエワ選手は今シーズンシニアデビューしたばかりの15歳で、トリプルアクセルや4回転ジャンプ、それに長い手足をいかした演技で出場したすべての大会で優勝し、世界最高得点を更新し続けています。

去年の世界選手権で優勝したアンナ・シェルバコワ選手や、複数の4回転ジャンプを跳ぶアレクサンドラ・トゥルソワ選手ら層が厚いROCのなかでもその強さは別格で、他を寄せつけない圧倒的な演技を見せることから、ロシアでは“絶望”という異名で呼ばれています。

7日に行われた団体のフリーではめずらしくジャンプで転倒するミスがあったものの、4回転サルコーと4回転トーループの2種類の4回転ジャンプを決め、2位の坂本花織選手におよそ30点の差をつけるなど、まさにその異名どおりの演技を見せつけました。

またこれまでオリンピックで4回転ジャンプを成功させた女子選手はおらず、ワリエワ選手は初めてオリンピックで4回転ジャンプを決めた女子選手になり、高得点を獲得する原動力になりました。
一方で素顔は15歳そのものです。
練習リンクやインタビューエリアでも常にお気に入りのぬいぐるみを抱えて移動し、質問には少しはにかんだ笑顔で答えます。
ワリエワ選手
「3歳の頃から母にオリンピックチャンピオンになりたいと言っていた。幸運にもそのことばのとおりチャンピオンになれて本当に幸せです」
団体後の記者会見で答えたあと、15歳という若さにも関わらず、圧倒的な金メダル候補として注目されていることに重圧を感じないか問われると、再びはにかんだ笑顔で答えました。

「重荷と責任は感じるけど勇気をもって対応できている。重圧があるからさらに頑張れる。オリンピックに来られてとても幸せです。大会はすばらしい雰囲気なので私は全てを楽しみたいし、次の夢も必ず実現できると信じている」

女子シングルが始まるのは今月15日、驚異の15歳がシングルでもオリンピックチャンピオンに駆け上がるのか、その演技から目が離せません。

ワリエワのフリー 演技詳細

【得点178.92】
<技術点:105.25>(※GOE=出来栄え点)
4回転サルコー 13.72(GOE4.02)
トリプルアクセル 11.31(GOE3.31)
4回転トーループ+トリプルトーループ 16.82(GOE3.12)
トリプルループ 6.51(GOE1.61)
フライングキャメルスピン(レベル4) 4.71(GOE1.51)
コレオシークエンス 4.93(GOE1.93)
4回転トウループ 5.70(GOE-4.75)
3回転フリップ+シングルオイラー+3回転トーループ 12.85(GOE1.74)
3回転ルッツ+3回転トーループ 13.13(GOE2.02)
ステップシークエンス(レベル4) 5.52(GOE1.62)
フライング足替えコンビネーションスピン(レベル4) 4.95(GOE1.45)
足替えコンビネーションスピン(レベル4) 5.10(GOE1.60)

<演技構成点:74.67>
 スケートの技術:9.39
 演技のつなぎ:9.21
 演技表現:9.32
 振り付け:9.50
 音楽の解釈:9.25

<減点> -1.00