新型コロナPCR検査 ソフトバンクGが移動式の車両を開発

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、ソフトバンクグループの子会社が、PCR検査を実施できる専用車両を開発しました。今後、小学校の集団検査や大規模なイベント会場などでの活用を目指すということです。

専用車両を開発したのは、現在、事業として全国2か所でPCR検査を行っているソフトバンクグループの子会社で、7日、報道機関向けに車両を公開しました。

3トントラックを改造し、荷台の部分にPCR検査の専用機器を置いています。

検体に付着したウイルスが車の外に出ないよう特殊なフィルターを使った換気装置も取り付けています。

スタッフ2人が乗り込み、1日に最大370件余りの検査が可能で、最短で2時間半後に結果がわかるとしています。

去年12月の政府の規制改革推進会議の中間取りまとめでは、車を使った移動式のPCR検査を、自治体をまたぐ形で実施できるよう規制を緩和する方針が盛り込まれています。

会社では、こうした規制緩和などの動向もみながら小学校の集団検査や大規模なイベント会場などでの活用を目指すとしています。

SB新型コロナウイルス検査センターの池田昌人社長は「検査に必要な試薬も長期にわたって確保できており、安価な料金でサービスを提供したい」と話していました。